森岡浩之

曖昧さ回避 森岡裕之」とは別人です。
森岡 浩之もりおか ひろゆき
ペンネーム 森岡 浩之もりおか ひろゆき
誕生 (1962-03-02) 1962年3月2日(62歳)
日本の旗 日本兵庫県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 文学士
最終学歴 京都府立大学文学部卒業
活動期間 1992年 -
ジャンル サイエンス・フィクション
ファンタジー
ライトノベル
代表作 『星界』シリーズ
主な受賞歴 第17回ハヤカワ・SFコンテスト(第2席)入選(『夢の樹が接げたなら』)
第5回SFマガジン読者賞(『スパイス』)
第28回星雲賞(『星界の紋章』)[1]
デビュー作 『夢の樹が接げたなら』
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(もりおか ひろゆき、1962年3月2日 -)は日本小説家。主にSFを著す。兵庫県生まれ。六甲中学校・高等学校を経て京都府立大学文学部卒。

サラリーマン生活を経て1992年『夢の樹が接げたなら』でデビュー。1996年に『星界の紋章』を発表。同作で1997年星雲賞を受賞。続編および外伝に『星界の戦旗』『星界の断章』がある。また、映画『立喰師列伝』(監督押井守)に出演している。

2011年心筋梗塞で倒れて[2]療養生活を送っていたが、2013年に『星界の戦旗』第5巻を発表して活動を再開した。2014年から2015年にかけて、日本SF作家クラブ事務局長を務めた。[3]

作風

初期の作品はいわゆるハードSFが多く、最近は『星界』シリーズに代表されるハードSFにライトノベル的な要素を盛り込んだ作品も多い。特筆すべきは言語に対する強いこだわりである。 大学時代は国語学を専攻していて、卒業論文は「つつあるの文法・日本語アスペクトの幾何学的解釈の序論」である[4]。 プロデビュー作となった『夢の樹が接げたなら』では名詞しか存在しない人工言語を、『ズーク』では普通名詞が1つしかない言語を扱い、『星界』シリーズで体系的な人工言語アーヴ語を作り上げた。

受賞歴

  • 1991年 - 『夢の樹が接げたなら』により第17回ハヤカワ・SFコンテスト(第2席)入選。
  • 1993年 - 『スパイス』により第5回SFマガジン読者賞(日本部門)受賞。
  • 1997年 - 『星界の紋章』により第28回星雲賞(日本長編部門)受賞[1]
  • 1999年 - 『夜明けのテロリスト』により第30回星雲賞(日本短編部門)受賞[1]
  • 2016年 - 『突変』により第36回日本SF大賞(大賞)受賞。

作品リスト

星界シリーズ

月と炎の戦記シリーズ

優しい煉獄シリーズ

  • 優しい煉獄 (2005年4月発行・徳間書店・ISBN 9784198506636 / 2007年7月発行・徳間デュアル文庫・ISBN 9784199051722)
  • 優しい煉獄2 騒がしい死者の街 (2008年2月発行・徳間書店・ISBN 9784198507732)
  • 地獄で見る夢 (2012年1月発行・徳間書店・ISBN 9784198633226)

突変シリーズ

  • 突変(2014年9月5日発行・徳間文庫・ISBN 9784198938895)
  • 異境の水都 突変世界(2016年12月2日発行・徳間文庫・ISBN 9784198941802)

その他

  • 機械どもの荒野(メタルダム) (1997年6月30日発行・ソノラマ文庫・ISBN 9784257768067 / 2008年3月発行・ハヤカワ文庫・ISBN 9784150309176)
  • 夢の樹が接げたなら (1999年3月31日発行・早川書房・ISBN 9784152082145 / 2002年3月15日発行・ハヤカワ文庫・ISBN 9784150306908)
    • 夢の樹が接げたなら (『S-Fマガジン』1992年3月号)
    • 普通の子ども (『S-Fマガジン』1996年6月号)
    • スパイス (『S-Fマガジン』1993年6月号)
    • 無限のコイン (『S-Fマガジン』1992年11月号)
    • 個人的な理想郷 (『S-Fマガジン』1994年10月号)
    • 代官 (『S-Fマガジン』1992年7月号)
    • ズーク (『S-Fマガジン』1995年3月号)
    • 夜明けのテロリスト (『S-Fマガジン』1998年2月号)
  • 風とタンポポ〜惑星環物語〜(2019年12月13日発売・アンビット・ISBN 9784198649517、イラスト:碧風羽。初出は『YOMBAN』にて2009年2月〜10月に連載、イラスト:河野さち子今石進
  • 夢のまた夢 決戦!大坂の陣 (2011年10月7日発行・朝日新聞出版・ISBN 9784022508874)
  • プライベートな星間戦争 (2023年12月12日発売・星海社FICTIONS・ISBN 9784065341742、イラスト:木野花ヒランコ)

アンソロジー

  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集(2017年5月10日発行・文春文庫・ISBN 9784167908508)「姉さん」
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族(2020年7月25日発行・ハヤカワ文庫JA・ISBN 9784150314415)「A Boy Meets A Girl」

脚注

  1. ^ a b c “星雲賞リスト”. 日本SFファングループ連合会議. 2016年3月28日閲覧。
  2. ^ SFマガジン2013年10月号後書きより
  3. ^ “歴代会長・事務局長”. 日本SF作家クラブ(SFWJ)公式ウェブサイト. 2016年12月7日閲覧。
  4. ^ 早川書房編集部編著 『星界の戦旗読本』 早川書房・2001年7月31日発行・48頁。 ISBN 9784152083593
第28回星雲賞日本長編部門
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
第30回星雲賞日本短編部門
1970年代
1980年代
1990年代
  • 第21回 大原まり子「アクアプラネット」
  • 第22回 夢枕獏「上段の突きを食らう猪獅子」
  • 第23回 梶尾真治「恐竜ラウレンティスの幻視」
  • 第24回 菅浩江「そばかすのフィギュア」
  • 第25回 大槻ケンヂ「くるぐる使い」
  • 第26回 大槻ケンヂ「のの子の復讐ジグジグ」
  • 第27回 火浦功「ひと夏の経験値」
  • 第28回 草上仁「ダイエットの方程式」
  • 第29回 大原まり子「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」
  • 第30回 森岡浩之「夜明けのテロリスト」
2000年代
2010年代
  • 第41回 飛浩隆「自生の夢」
  • 第42回 小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
  • 第43回 野尻抱介「歌う潜水艦とピアピア動画」
  • 第44回 神林長平「いま集合的無意識を、」
  • 第45回 谷甲州「星を創る者たち」
  • 第46回 飛浩隆「海の指」
  • 第47回 山本弘「多々良島ふたたび」 / 田中啓文「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」
  • 第48回 草野原々「最後にして最初のアイドル」
  • 第49回 柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
  • 第50回 草野原々「暗黒声優」
2020年代
  • 第51回 菅浩江「不見の月」
  • 第52回 柴田勝家「アメリカン・ブッダ」 / 池澤春菜堺三保(原作)「オービタル・クリスマス」
  • 第53回 小川哲「SF作家の倒し方」
第36回日本SF大賞
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 第41回 「歓喜の歌 博物館惑星III」(菅浩江)/「星系出雲の兵站」(林譲治)
  • 第42回 「大奥」(よしながふみ
  • 第43回 「SFする思考 荒巻義雄評論集成」(荒巻義雄)/「残月記」(小田雅久仁
  • 第44回 「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」(長谷敏司
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