ECHOプロトコル

ECHO
通信プロトコル
目的 受信したデータの返送(IPネットワークのラウンドトリップタイムの計測に使用)
OSI階層 アプリケーション層
ポート 7
RFC RFC 862
TCP/IP群
アプリケーション層
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トランスポート層
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インターネット層
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ECHOプロトコル(エコープロトコル)は、インターネット・プロトコル・スイートのサービスの1つであり、 RFC 862 で定義されている。その目的は、IPネットワークのラウンドトリップタイムの計測である。

ホストは、Transmission Control Protocol(TCP)またはUser Datagram Protocol(UDP)を使用し、ウェルノウンポート番号であるポート番号7で、ECHOプロトコルに対応したサーバに接続する。サーバは、受信したデータのコピーを返信する。

inetdでの実装

UNIX系のオペレーティングシステムでは、ECHOサーバはinetdファミリーのデーモンに組み込まれている。ECHOサービスは通常、デフォルトで無効になっている。ファイル/etc/inetd.confに次の行を追加し、inetdで設定をリロードすることで有効になる[1]

echo   stream  tcp     nowait  root    internal
echo   dgram   udp     wait    root    internal

多くのルータで、ECHOプロトコル用のポート7(およびDISCARDプロトコル用のポート9)は、ローカルネットワーク上のホストを遠隔から起動させるためのWake-on-LAN(WOL)マジックパケットを中継する際の代用のポート番号としてデフォルトで設定されている。

関連項目

脚注

  1. ^ “8. The inetd - /etc/inetd.conf file”. 2019年3月6日閲覧。

外部リンク

  • RFC 347 Echo Process
  • RFC 862 Echo Protocol