2-クロロアセトアミド

2-クロロアセトアミド

2-Chloroacetamide

別称
モノクロロ酢酸アミド
識別情報
CAS登録番号 79-07-2
PubChem 6580
ChemSpider 6332
EC番号 201-174-2
ChEBI
  • CHEBI:361034
  • ClCC(=O)N
  • InChI=1S/C2H4ClNO/c3-1-2(4)5/h1H2,(H2,4,5)
    Key: VXIVSQZSERGHQP-UHFFFAOYSA-N
  • InChI=1S/C2H4ClNO/c3-1-2(4)5/h1H2,(H2,4,5)
    Key: VXIVSQZSERGHQP-UHFFFAOYAM
特性
化学式 C2H4ClNO
モル質量 93.51 g mol−1
外観 白色ないし無色~黄色の、結晶ないし粉末[1][2]
融点

120℃[1]

沸点

225℃[2] (分解)

への溶解度 9g/100ml[1]
その他の溶媒への溶解度 エタノールに可溶
エーテルに難溶[1]
危険性
引火点 170℃[3]
半数致死量 LD50 138mg/kg(ラット、経口)[1]
関連する物質
関連物質 アセトアミド
ヨードアセトアミド
モノフルオロ酢酸アミド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2-クロロアセトアミド: 2-chloroacetamide)は、化学式C2H4ClNOで表される有機塩素化合物の一種である。

用途

クロロアセトアミド系の化合物にはVLCFA(超長鎖脂肪酸)の合成を阻害する作用をもつものがあり、除草剤として使用される[4]。このほか、塗料接着剤の原料、切削油にも含まれる[3]

反応

光による変質がある。五酸化二リンと反応しクロロアセトニトリルに、アンモニアとの反応ではアミノアセトアミドになる[5]

安全性

目に対する強い刺激性がある。皮膚に対しては刺激性と、アレルギー反応を起こす恐れがある[3]。加熱により分解し、塩素窒素酸化物を含むガスが生じる[2]。日本の毒劇法および消防法による規制対象ではないが、船舶安全法および航空法の適用を受ける[5]

脚注

  1. ^ a b c d e 製品安全データシート(東京化成工業
  2. ^ a b c 国際化学物質安全性カード 2-クロロアセトアミド ICSC番号:0640 (日本語版), 国立医薬品食品衛生研究所, https://chemicalsafety.ilo.org/dyn/icsc/showcard.display?p_card_id=0640&p_version=2&p_lang=ja 
  3. ^ a b c 製品安全データシート(厚生労働省職場のあんぜんサイト)
  4. ^ 除草剤の作用機構分類(HRAC より) (PDF) (農薬工業会)
  5. ^ a b 製品安全データシート(和光純薬工業
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