黒玉

曖昧さ回避 この項目では、樹木の化石の黒玉について説明しています。黒玉の名で伝えられる妖怪については「黒玉 (妖怪)」を、花火大会での不発玉については「花火」をご覧ください。
ハルシュタット文化の墓から出土した黒玉。
19世紀の黒玉製服喪ブローチ

黒玉(こくぎょく、英語: jet)は、樹木が水中で長い年月を経て化石化した準鉱物である。ただし琥珀のように樹脂ではなく、樹木の幹そのものの化石である。褐炭の1種であるが、宝石として扱われる。非常に軟らかく、軽い。独特の柔らかい光沢を持つ。ただし、乾燥するとヒビ割れができることがある。また当然ながら褐炭のため、火が付けば燃焼するなど保管には注意を要する。

イギリスのヴィクトリア女王が、夫であったアルバート公の喪に服した折、服喪ジュエリーとして用いたことで名高い。女王が自身と謁見する女性に対し、黒玉を身につけることを奨励したため、イギリス貴族女性の間で大流行した。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、黒玉に関するカテゴリがあります。

  • 福本修の宝石・鉱物ハンドブック
  • Jet: Jet mineral information and data. (mindat.org) (英語)
典拠管理データベース ウィキデータを編集
国立図書館
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
その他
  • 現代ウクライナ百科事典