連邦情報局

連邦情報局
Bundesnachrichtendienst
組織の概要
設立年月日1956年4月1日 (68年前) (1956-04-01)
継承前組織
管轄ドイツの旗 ドイツ連邦共和国政府
本部所在地ベルリン
人員6500人 (2012年)
年間予算9億4200万ユーロ (2021)
監督大臣
  • ヘルゲ・ブラウン(ドイツ語版)(Bundesminister für besondere Aufgaben)
行政官
  • ブルーノ・カール(ドイツ語版)(長官)
  • オレ・ディール(ドイツ語版)(副長官)
  • ヴェルナー・シェズニー(ドイツ語版)少将(Vizepräsident für militärische Angelegenheiten)
  • ミヒャエル・バウマン(ドイツ語版)准将(Vizepräsident für Zentrale Aufgaben und Modernisierung)
上位組織連邦首相府
ウェブサイトwww.bnd.bund.de
Bundesnachrichtendienst, Berlin.

連邦情報局[1](れんぽうじょうほうきょく)あるいは連邦情報庁(れんぽうじょうほうちょう)(Bundesnachrichtendienst; BND、英:Federal Intelligence Service) は、ドイツ情報機関である。政治情報と経済情報の収集、その分析と評価を行う。

歴史

1955年第二次世界大戦中に対ソ連諜報を担当する陸軍参謀本部東方外国軍課長であったラインハルト・ゲーレンアメリカに後押しされ設立した対ソ情報機関であるゲーレン機関を基に創設された。

2014年7月、職員の一人がPRISMに関する連邦議会の調査活動内容をアメリカに流していたとしてスパイ容疑で検察に逮捕された。

2017年2月24日、ドイツのシュピーゲル誌は、連邦情報局がBBCニューヨーク・タイムズロイター通信など外国報道記者の電話などを盗聴していたと伝えた[2]

2019年2月にベルリンの新庁舎が完成し、ミュンヘン郊外のプラッハ・イム・イーザルタールから移転した[3]

2022年12月21日、職員の一人が国家機密をロシアの情報機関に漏洩していた国家反逆容疑で検察に逮捕された[4][5][6]ロベルト・ハーベック副首相は「憂慮すべき事態」と受け止める一方で防諜活動の成果を称賛した[7]

組織

組織上、BNDは連邦官房に従属する。

職員数は7000人以上に達し、そのうち、約2000人が国外での諜報情報の収集に従事している。

BNDの本部はベルリンに位置する。本部では、3000人以上の職員が働いている。

  • 第1局 - ヒューミント(HUMINT)
  • 第2局 - シギント(SIGINT)
  • 第3局 - 情報分析
  • 第4局 - 管理
  • 第5局 - 国際テロ対策
  • 第6局 - 技術支援
  • 第7局 - 教育訓練
  • 第8局 - 公安、対諜報
  • 第9局 - 財務会計

歴代長官

氏名 就任日 退任日
1 ラインハルト・ゲーレン 1956年4月1日 1968年4月30日
2 ゲルハルト・ヴェッセル 1968年5月1日 1978年12月31日
3 クラウス・キンケル 1979年1月1日 1982年12月26日
4 エーバーハルト・ブルーム(ドイツ語版) 1982年12月27日 1985年7月31日
5 ヘリベルト・ヘレンブローホ(ドイツ語版) 1985年8月1日 1985年8月27日
6 ハンス=ゲオルク・ヴィーク(ドイツ語版) 1985年9月4日 1990年10月2日
7 コンラート・ポルツナー(ドイツ語版) 1990年10月3日 1996年3月31日
代理 ゲルハルト・ギュリヒ(ドイツ語版) 1996年4月1日 1996年6月4日
8 ハンスイェルク・ガイガー(ドイツ語版) 1996年6月4日 1998年12月17日
9 アウグスト・ハニング(ドイツ語版) 1998年12月17日 2005年11月30日
10 エルンスト・ウーアラウ(ドイツ語版) 2005年12月1日 2011年12月31日
11 ゲルハルト・シンドラー(ドイツ語版) 2012年1月1日 2016年7月1日
12 ブルーノ・カール(ドイツ語版) 2016年7月1日 (現職)

BNDが登場する作品

出典

  1. ^ “(参考)外国の主な情報・団体規制機関の所属組織等”. 首相官邸. 2014年6月1日閲覧。
  2. ^ “ドイツの情報機関、外国メディアを盗聴 独誌報道”. AFP. (2017年2月25日). https://www.afpbb.com/articles/-/3119156 2017年2月25日閲覧。 
  3. ^ “「諜報大国ドイツ」知る人ぞ知る、その本当の実力”. 現代ビジネス. (2019年3月1日). https://gendai.media/articles/-/60182 2020年8月29日閲覧。 
  4. ^ “ドイツ情報機関職員、反逆罪で逮捕 ロシアに国家機密”. 日本経済新聞. (2022年12月23日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22EMC0S2A221C2000000/ 2022年12月23日閲覧。 
  5. ^ “Der Generalbundesanwalt - Aktuelle Pressemitteilungen - Festnahme wegen mutmaßlichen Landesverrats”. www.generalbundesanwalt.de (2022年12月22日). 2022年12月29日閲覧。
  6. ^ 「ドイツ、情報機関職員を逮捕 ロシアと国家機密共有の疑い」『Reuters』、2022年12月22日。2022年12月29日閲覧。
  7. ^ “独情報機関職員、機密をロシアに漏えいか 副首相が憂慮表明”. www.afpbb.com. 2023年1月23日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、連邦情報局に関連するカテゴリがあります。
  • 連邦情報局公式サイト(ドイツ語)
連邦首相府

連邦情報局(BND)

連邦内務省
連邦国防省

軍事保安局(MAD)

過去に存在した組織
東ドイツの旗 東ドイツ
閣僚評議会(ドイツ語版、英語版)
国防省(ドイツ語版、英語版)
  • 軍事偵察局(ドイツ語版)
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
国防軍
親衛隊(SS)
  • 情報部(SD)(後にRSHAに改組)
警察
ドイツの旗 ドイツ帝国
  • ベルリン警視庁第5課
  • 海軍軍令部情報課
プロイセン王国の旗 プロイセン王国
  • 参謀本部情報部
  • 中央情報局
  • 政治警察
関連人物
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
    • 2
国立図書館
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ