航空自衛隊の装備品一覧

航空自衛隊の装備品一覧(こうくうじえいたいのそうびひんいちらん、: List of JASDF Equipment)は、航空自衛隊が現在保有している装備品の一覧である。

また、過去に導入(開発中止になったものも含む)、あるいは将来導入予定の装備品も含めて記述する。

概要

他国の空軍と同じく航空機を中心とした装備体系となっており、航空機、航空機の支援装備、警戒管制の設備、高射部隊の装備、車両、地上施設の警備・自衛用装備に大別される。海陸と同じ航空機を導入している場合でも用途に合わせ搭載装備や迷彩が異なっている。海上自衛隊が除籍した護衛艦を対艦誘導弾の標的として購入することもあり、書類上は艦船を所有していることもある(改造と運用は海自に委託)。

名称は陸自と同じく採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られ、航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品には、○○式という名称は通常付与されない。装備品への公式愛称は基本的に無いが、近年では記念行事等に合わせて付与されている[1]

航空機の塗装は用途によって異なるが、主力戦闘機には一貫して灰色が採用されている。車両や作業服の迷彩は陸自と異なるパターンを採用している。

航空機

戦闘機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
F-35A/B ライトニングII ※調達予定数
A型105機
B型42機
38機(2023年12月末現在)[注 1]
米ロッキード・マーティン製第5世代ジェット戦闘機。
航空自衛隊初のステルス戦闘機であり、2016年度までに最初の4機が導入された。
短距離離陸垂直着陸(STOVL)型のF-35Bは2024年度に最初の6機が導入予定。
F-15J/DJ イーグル
F-15J:166機
F-15DJ:47機
200機[注 2]
1981年に導入された米マクドネル・ダグラス(現:ボーイング)製要撃戦闘機(FI)で、DJ型(画像下)は複座型。最初の2機が輸入、3〜10号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体はライセンス生産である。1984年度以前に発注された機体はPre-MSIP機、1985年度以降に発注された機体はJ-MSIP機に大別され、現在J-MSIP機に該当する機体に対してレーダー換装等の近代化改修が行われている。[注 3]
F-2A/B ※バイパーゼロ
F-2A:64機
F-2B:34機
91機[注 4]
2000年に導入された支援戦闘機(FS)で、米ジェネラル・ダイナミクス(現:ロッキード・マーティン)製F-16戦闘機をベースに日米共同で開発が行われた。B型(画像下)は複座型。現在はAAM-4BやJDAM等の兵装搭載やレーダー換装といった能力向上改修が進められている。

退役

戦闘機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
F-86F セイバー(旭光)
※ハチロク

480機 ノースアメリカン製戦闘機。1955年導入。航空自衛隊初の戦闘機で、180機が米国から供与され、300機が新三菱重工業(現:三菱重工業)でライセンス生産される。米国からの供与機の内、未使用だった計45機を返還したため、航空自衛隊はF-86Fを計435機運用する形となった。ブルーインパルス(画像下)においても使用された他、18機が偵察機RF-86Fに改造された。1982年2月全機退役。
F-86D セイバードッグ(月光)
※ドック、D
122機 米ノースアメリカン製戦闘機。1958年導入。航空自衛隊初の全天候型要撃戦闘機で、全機が米国から供与機される。1968年全機退役。
F-104J/DJ スターファイター(栄光)
※三菱鉛筆
F-104J:210機
F-104DJ:20機
米ロッキード製要撃戦闘機。1962年導入。F-104Jの3機が完成品輸入、17機がノックダウン生産、160機がライセンス生産され、DJ型20機が完成品輸入された。1986年3月に実戦部隊から退役。用途廃止機の内、14機が無人標的機UF-104J/JAに改修される。
F-1 77機 T-2練習機を元に開発された三菱重工業製支援戦闘機で、1977年導入。全機が実戦部隊に配備される。2006年3月全機退役。
F-4EJ ファントムII 140機[注 5] 1971年に導入された米マクドネル・ダグラス製要撃戦闘機。最初の2機が輸入、3〜13号機が三菱重工業でのノックダウン生産、以後の機体がライセンス生産である。内15機がRF-4EJ、90機がF-4EJ改に改修される。残存する未改修機全機が岐阜基地で試験用に運用されていた。2021年3月17日全機退役。
F-4EJ改 スーパーファントム 90機[注 6] 機体寿命延長と能力向上のために既存のF-4EJに改修を施した機体で、1989年配備開始。
空対艦ミサイルの運用が可能になった事から支援戦闘飛行隊にも配備された。2021年3月17日全機退役。

輸送機・空中給油輸送機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
C-1 31機
6機[注 7]
C-46Dの後継として開発された川崎重工業製戦術輸送機。1971年導入。
試作1号機(28-1001号機)は飛行試験機C-1FTBとして、量産21号機(78-1021号機)は電子戦訓練支援機EC-1に改造されている。随時C-2と随時交代・退役する。
C-130H ハーキュリーズ
※ハーク

16機
13機
1984年に導入された米ロッキード製戦術輸送機。全機が完成機輸入である。
一部の機体はイラク派遣時に塗装の変更(画像下)[注 8]ミサイル警報装置チャフ/フレア・ディスペンサー等の搭載改修を施された他、3機が空中給油機(KC-130H)としての改修を施されている。
C-2 ブルーホエール[1]
調達予定数22機
16機[注 9]
現行のC-1の後継として海上自衛隊のP-1哨戒機と共同開発された川崎重工業製戦術輸送機。
2016年6月に量産初号機が航空自衛隊に引き渡された。試作2号機(18-1202号機)は2018年度に次期機上電波測定装置を搭載したRC-2電波情報収集機に改修されている。
KC-130H ハーキュリーズ
※KCハーク
※3機 C-130Hから改修された空中給油・輸送機。2010年導入。
3機(85-1080、95-1081、95-1083号機)にブローブ・アンド・ドローグ方式空中給油用ポッドの増設、
及び空中給油受油能力の付与の改修がなされている。
B-777-300ER 2機 B-747-400の後継機として2014年に選定された日本国政府専用機。2019年度導入。全日本空輸に整備を委託している[2]
KC-767 KC-767J(ボーイング社における名称) 4機 2008年に導入されたフライング・ブーム方式の空中給油・輸送機。開発母機はボーイング767-200ER
KC-46A ペガサス 調達予定数
6機
2機[注 10]
KC-767の改良型で、中期防衛力整備計画(26中期防)において調達が決定した空中給油・輸送機。
2021年10月、KC-46A 1機が美保基地に到着した[3]
U-4 5機 ガルフストリーム製多用途支援機。1997年導入。

退役

輸送機・空中給油輸送機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
C-46D コマンドー(天馬)
※空のデゴイチ

48機
※内9機はA型から改修
1955年より導入された航空自衛隊初の輸送機。米カーチス・ライト製。36機が米国から供与された後、12機(A型9機、D型3機)を中華民国空軍より追加購入、全機がD型仕様に改修された。内5機が飛行点検機(画像上)に、1機が飛行試験機(C-46FTB、画像下)に、3機がECM訓練機(C-46 ECM)に改造された。1977年2月に全機退役。
YS-11C/PC YS-11C:7機
YS-11PC:1機
0機(※他用途に改造)
日本航空機製造製中型輸送機でC型が貨物輸送型、PC型が人員/貨物輸送型である。後に全機が他用途に改造される。
YS-11P 5機※内1機はYS-11Cから改造 人員輸送機。1965年導入。
後に2機(52-1151、62-1154号機)が飛行点検機YS-11FCに改造される。2017年5月に全機退役。
B-747-400 2機 初代日本国政府専用機。1992年に総理府から移管される。2007年に大規模改装工事を完了している。
整備を委託している日本航空が既に同型機を退役させた関係上、同機も2019年3月退役。

偵察機

退役

偵察機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
RF-86F ※18機 F-86Fから改修された偵察機。1961年導入。1979年10月全機退役。
※画像は米空軍の塗装を施されたRF-86F[注 11]
RF-4E ※レコンファントム
(リコンファントムとも)

14機[注 12] 1974年導入。全機が完成機輸入である。運用末期は一部の機体(画像下)に洋上迷彩を施されるようになった。2020年3月全機退役。
RF-4EJ ※レコンファントム
(リコンファントムとも)
※15機 事故で損耗したRF-4Eを補完する形で1992年よりF-4EJから15機が改修される。RF-4Eとは異なり、自衛用に短射程AAMの搭載が可能。2020年3月全機退役。

早期警戒機・早期警戒管制機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
E-2C ホークアイ 13機
10機[注 13]
1983年に導入された米グラマン早期警戒機(AEW)。
2005年からHawkeye2000相当に改修された機体が配備開始される。
E-2D アドバンスド・ホークアイ 調達予定数13機
5機[注 13]
米ノースロップ・グラマン製早期警戒(管制)機(AEW&C)。
E-2Cの近代化型。
※画像は米海軍E-2D
E-767 ※J-WACS(ジェイワックス)
;米軍において)
4機 1998年に導入された米ボーイング製早期警戒管制機(AWACS)。
2005年度予算から「早期警戒管制機(E-767)レーダー機能の向上」として改修予算が認められている。

練習機・航法訓練機・連絡機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
T-400 *ビーチジェット 13機 1994年に導入された米レイセオン(現:ホーカー・ビーチクラフト)製多発機乗員訓練機。
T-7 49機 2003年に導入された富士重工業製初等練習機。
T-4 ※ドルフィン
212機
196機[注 14]
川崎重工業製中等練習機。1988年導入。
ブルーインパルス使用機(画像下)は戦技研究仕様機と呼ばれる改修機である[注 15]

退役

練習機・航法訓練機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
KAL-2 1機 川崎航空機(現:川崎重工業)製連絡機。1955年導入。1964年に陸上自衛隊に移管している。
T-3 50機 富士重工業製初等練習機。1978年導入。2007年4月に全機退役。
T-2
96機 1971年に導入された三菱重工業製高等練習機。量産型92機の内28機はJM61A1 20mmバルカン砲・FCS未装備の前期型、
残り60機は後期型として生産される。試作3号機(29-5103号機)はCCV実験機に改造、量産型の内数機がブルーインパルス(画像下)で使用される。
2006年3月全機退役。
T-1A/B 初鷹 T-1A:46機
(※内3機がT-1Bに改修)

T-1B:19機
(※元T-1Aを含めると22機)

富士重工業製中等練習機。
英国製ブリストルシドレー・オーフュースMk.805エンジンを搭載したT-1A(旧称:T1F2、1958年導入)及び、
国産のJ3-IHI-3/7Bエンジンを搭載したT-1B(旧称:T1F1、1960年導入)がある。
T-1Aは2001年に、T-1Bは2006年3月に全機退役。
T.55 バンパイア 1機 T-1の開発資料として1956年に購入された英デハビランド製並列複座型練習機。1960年退役。
T-28B トロージャン 1機 T-1の開発資料として1954年に購入された米ノースアメリカン製練習機。
飛行試験後は第501飛行隊にて偵察機として使用されたが、
1963年7月に宇都宮で不時着事故を起こし退役した。
T-33A シューティングスター(若鷹)
※サンサン
278機 航空自衛隊発足当初の1954年に導入された、米ロッキード製中・高等練習機。最初の68機が米国からの供与機で、残り210機が川崎重工業でのライセンス生産機である。当初は2002年まで使用される予定であったが、1999年11月に発生した墜落事故を機に、残存していた機体も2000年6月に強制的に全機用途廃止となった。
T-6D/F/G テキサン(まつかぜ) T-6D:9機
T-6F:11機
T-6G:160機
米ノースアメリカン製中等練習機。1954年に保安隊から移管される。
G型の内24機が航空救難団において、救難ポッドを装備し捜索救難機としても運用された。1970年全機退役。
T-34A メンター(はつかぜ) 143機 ビーチクラフト製初等練習機。1954年に保安隊から移管された10機、次いで海上自衛隊から移管された8機、
富士重工にてライセンス生産された124機、輸入機1機の計143機が導入される。
後に9機が陸上自衛隊に、11機が海上自衛隊に引き渡される。
また少数の機体が航空救難団において、救難ポッドを装備した捜索救難機として運用される。1982年8月全機退役。
B-65 5機 米ビーチクラフト製航法訓練機。当初は海上自衛隊に運用を委託していた。
1980年に航空自衛隊側に移管され、連絡、人員/軽貨物輸送機として使用される。1998年3月全機退役。
YS-11NT[注 16] ※1機 航法訓練機。1977年にYS-11C(92-1156号機)から改造される。2015年10月退役。

電子戦訓練支援機・電子測定機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
EC-1 ※1機 1986年に導入された電子戦訓練支援機。C-1量産21号機(78-1021号機)から改造される。
YS-11EA ※スーパーYS ※2機 電子戦訓練支援機。YS-11E(12-1162、12-1163号機)から改造される。
※画像はYS-11EB。
YS-11EB ※スーパーYS ※4機
3機
1992年に導入された電子測定機(電子情報収集機、ELINT機)。1機がYS-11C(82-1155号機)、1機がYS-11P(02-1159号機)、2機がYS-11EL(92-1157、12-1161号機)から改造される。
※画像はYS-11EB 82-1155
RC-2 ※1機
※調達予定数3機
2020年にYS-11EBの後継として導入された電波情報収集機。初号機は2018年にC-2試作2号機(18-1202号機)から改造される。

退役

電子戦訓練支援機・電子測定機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
C-46 ECM EC-46D ※3機 電子戦訓練支援機。C-46Dの3機(91-1140、91-1143、91-1145号機)から改造される。1978年3月に全機退役。

捜索救難機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
U-125A
28機
26機[注 17]
1995年から導入された救難捜索機。内2機(画像下)は自己防御装置を装備している。[注 18]

退役

捜索救難機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
MU-2S 29機 三菱重工業製捜索救難機。1967年導入。2008年10月に全機退役。

飛行点検機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
U-125 3機
2機[注 19]
飛行点検機。1992年導入。
U-680A 3機[4][5] YS-11FCの後継及びU-125の損耗補完として2020年に導入された米テキストロン社製飛行点検機。

退役

飛行点検機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
MU-2J 4機 三菱重工業製飛行点検機。1975年導入。1994年3月に全機退役。
YS-11FC 3機[注 20][注 21] 入間基地飛行点検隊において使用される飛行点検機。1971年導入。2021年3月17日全機退役。

実験機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
X-2 先進技術実証機、ATD-X[注 22]
※心神
1機 将来の国産戦闘機開発に適応できるステルス性・高機動性等の技術蓄積を目的とした実験機。2016年飛行試験開始、2017年度試験終了。
C-1FTB 1機 C-1輸送機 試作1号機(XC-1:#001)を飛行試験終了後にシステム・エンジン・装備品の飛行実験機に改修したもの。飛行開発実験団(岐阜基地)に配備。

捜索・救難ヘリコプター

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
UH-60J ブラックホーク
※J II(能力向上型の部隊内通称)


62機
37機[注 23]
シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1991年導入。48-4579号機以降はアビオニクスを強化しチャフ/フレア・ディスペンサー、ミサイル警報装置を追加装備したSP型である。98-4588号機以降は空中給油用の受油ブローブが装備されている(画像中)。2015年度以降に納入される機体(58-4593号機〜)は能力向上型のUH-60J(部隊内通称J II、画像下)である。

退役

捜索・救難ヘリコプター
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
S-62J らいちょう 9機 米シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1963年導入。1983年3月全機退役。
H-21B ほうおう 10機 米パイアセッキ製捜索救難ヘリコプター。1960年に米空軍から供与される。1967年全機退役。
H-19C はつかり 21機 米シコルスキー製捜索救難ヘリコプター。1957年導入。最初の4機が輸入、残り17機が三菱重工でライセンス生産される。1973年全機退役。
KV-107II-5/A-5 しらさぎ KV-107 II-5:17機

KV-107 II A-5:34機

米バートル(現ボーイング)製捜索救難ヘリコプター。1967年導入。
1号機~17号機がKV-107 II-5、18号機以降の機体がエンジン強化型のKV-107 II A-5である。2009年11月年全機退役。

輸送ヘリコプター

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
CH-47J/J(LR) チヌーク
CH-47J:16機
CH-47J(LR):15機
CH-47J(LR):15機[注 24]
米ボーイング製輸送ヘリコプター。1986年導入。レーダーサイト・ミサイルサイトへの補給が主任務だが、副次的に救難輸送にも使用される。2002年以降調達されているLR型(画像下)[注 25]は陸上自衛隊CH-47JAと同様の改良型で、気象レーダーの追加、胴体側面の燃料タンクの増大、アビオニクスの更新等がなされている。初期導入機体から順次用途廃止されており、従来型CH-47Jは2013年に全機退役している。

無人機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数)
保有数
注釈
RQ-4B グローバルホーク 3機 中期防衛力整備計画(26中期防)において導入が決定した米ノースロップ・グラマン製無人偵察機。
2022年導入。

退役

無人機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
UF-104J/JA ※J型:2機(後にJA型に改修)

JA型:12機

用途廃止となったF-104Jを改修した無人標的機。有人飛行が可能であるJ型と遠隔誘導で飛行するJA型がある。

1997年3月までに全機、標的として撃墜される。
※画像は展示用にUF-104Jと同様の塗装を施されたF-104J

無人機研究システム ※TACOM 4機[注 26] F-15J/DJから空中発射される自立着陸可能な無人偵察機。富士重工業製。2012年部隊使用承認。2016年度末退役。

機体番号

  • 機体番号は尾翼両面に記された6(2+4)桁の機体固有の番号である。シリアルナンバーあるいはキャノピーナンバーとも呼ばれる。飛行計画書等にはこの機体番号を記載する。機首には下3桁の数字がマーキングされる。アメリカ空軍の記号とは異なり、機体番号だけで所属航空団・飛行隊を瞬時に判別するのは難しい。
  • 飛行中の無線交信ではコールサイン(呼出符号)はそれぞれの部隊別のものを使用するが、戦闘・訓練中はパイロットのTACネーム(tactical name)を使う。
  • 機体番号の見方:「(1)(2)―(3)(4)(5)(6)」の意味

・(1) 領収年号(防衛省に納入された西暦年号の下1桁)
・(2) 登録順位

番号 プロペラ機 ヘリコプター ジェット機
0 KAL-2 - F-1、B-747、B-777
1 T-34A、T-3、C-46D/EC-46D、E-2D H-19C T-33A、T-400、X-2
2 T-6D/F/G、YS-11P/NT/FC/EA/EB H-21B F-86F/RF-86F、F-15J/DJ、U-125A、U-680A
3 T-28B、MU-2S/J、B-65 S-62J T.55、F-2A/B、RQ-4B
4 E-2C KV-107 II-5/A-5 F-86D、E-767、KC-46A
5 C-130H/KC-130H - T-1A/B、U-4
6 T-7 - F-104J/DJ、T-4
7 - CH-47J/(LR) F-4EJ、RF-4E、KC-767
8 - UH-60J C-1/EC-1、C-2/RC-2
9 - - F-35A、T-2、U-125

・(3) 機種区分

番号 区分
0 未区分
1 輸送機
2 未区分
3 その他の固定翼機
4 ヘリコプター
5 練習機
6 偵察機
7 (F-86F)
8 戦闘機
9 未区分
: X-2の機種区分は0だが区分名不明

・(4)(5)(6) 製造順

機種 製造番号 機種 製造番号 機種 製造番号 機種 製造番号 機種 製造番号
F-86F/RF-86F 401-/701- H-19C 701- U-125 041- YS-11 151- T-400 051-
F-86D 101- S-62J 771- U-125A 001- B-747 101- T-28B 581
F-104J/UF-104J/JA 501- UH-60J 551- U-680A 031- B-777 111- T.55 571
F-104DJ 001- H-21B 751- KC-767 601- T-6D/F/G 001- X-2 001
F-1 201- KV-107II-5/A-5 801- KC-46A 611- T-34A 291-
F-2A 501- CH-47J/(LR) 471- KAL-2 555 T-3 501-
F-2B 101- E-2C 451- B-65 091- T-7 901-
F-4EJ/EJ改/RF-4EJ 301- E-2D 471- U-4 251- T-33A 201-/601-
RF-4E 901- E-767 501- C-46D/EC-46D 101- T-1A 801-
F-15J 801- RQ-4B 001- C-1/EC-1 001- T-1B 851-
F-15DJ 051- MU-2S 201- C-130H/KC-130H 071- T-2 101-
F-35A 701- MU-2J 271- C-2/RC-2 201- T-4 601-

・例「82-8901」は、1988年領収、F-15、戦闘機、F-15Jの101番機

航空機搭載装備

空対空誘導弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
90式空対空誘導弾 AAM-3 1,936発[6] 三菱重工業製 パッシブ二波長光波ホーミング(IR/UVH)方式空対空ミサイル。1992年度導入。
F-15J/DJ、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。
99式空対空誘導弾/(B) AAM-4/AAM-4B
440発
(+200発)[6]
三菱電機製 アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)方式空対空ミサイル。
改修を受けたF-15J/DJ及びF-2A/Bに搭載可能。
2010年度予算から改良型の99式空対空誘導弾(B) (AAM-4B、画像下)の調達が開始された。
04式空対空誘導弾/(B) AAM-5/AAM-5B 110発
(+400発)[6]
三菱重工業製 赤外線画像誘導(IIR)方式空対空ミサイル。改修を受けたF-15J/DJに搭載できる他、将来的にはF-2A/Bにも搭載される予定。
改良型の04式空対空誘導弾(B) (AAM-5B、画像下)の開発も始まっている。
AIM-9B/E/P/L/M/X サイドワインダー AIM-9L:4,541発[6] 米ゼネラル・エレクトリック/レイセオン製 赤外線ホーミング(IR)方式空対空ミサイル。最初のモデルであるB型は1961年度より導入され、以後三菱重工業によりライセンス生産される。
B/E型はF-86F、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に、P型はF-4EJ、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に、L/M型はF-15J/DJ、F-4EJ/EJ改/RF-4EJ、F-1、F-2、T-2(後期型)に搭載可能。
B/E/P型は退役済。2015年にはF-35用として最新型のAIM-9Xの調達が決定している。
AIM-7E/F/M スパロー AIM-7F/M:3,098発[6] 米レイセオン製 セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)方式空対空ミサイル。最初のモデルであるE型は1974年度よりライセンス生産で導入される(現在は退役済)。
F-15J/DJ、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能(F/M型)。
AIM-120B/C-5/C-7 AMRAAM B/C-5型:125発[6] 米レイセオン製 アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)方式空対空ミサイル。
1990年代後半にB及びC-5型がAAM-4との評価用に試験導入され、改修を受けた一部のF-15J/DJ(飛行教導隊所属)に搭載された。(全弾試射済)
2014年12月にはF-35用としてC-7型の日本への輸出が承認された。
※画像は米空軍のAIM-120

退役・開発中止

空対空誘導弾
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
69式空対空誘導弾 AAM-1 三菱重工業製 パッシブ赤外線ホーミング(IRH)方式の空対空ミサイル。1969年度導入。
性能的にはAIM-9Bとほぼ同等といわれる。1977年度退役。
AAM-2 三菱重工業製 赤外線誘導(IR)方式空対空ミサイル。
F-4EJの搭載を想定して開発されたが、AIM-4Dと比較した結果コスト面で不利とみられ、1975年に開発中止となった。
AIM-4D ファルコン ヒューズ製 赤外線誘導(IR)方式空対空ミサイル。
F-4EJに搭載可能。1971年にF-4EJ導入に伴いFMS供与されたものの、AIM-7が導入された為に短期間の使用に終わり、1985年度には退役している。
※画像は米空軍のAIM-4

空対地、空対艦誘導弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
80式空対艦誘導弾 ASM-1 三菱重工業製 アクティブ・レーダー誘導(ARH)方式空対艦ミサイル。
1982年度導入。F-1、F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。
派生型として海上自衛隊91式空対艦誘導弾(ASM-1C)がある。
93式空対艦誘導弾/(B) ASM-2/ASM-2B 243発
(+45発)[6]
三菱重工業製 赤外線画像イメージ誘導(IIR)方式空対艦ミサイル。
1995年度導入。F-4EJ改、F-2A/Bに搭載可能。
93式空対艦誘導弾(B)(ASM-2B)は中間誘導にGPS誘導方式を追加した改良型である。
ASM-3/(改)/ASM-3A 現行のASM-1及びASM-2の後継として2018年1月に開発が完了した慣性(INS)/GPS誘導(中間段階)+アクティブ/パッシブ複合誘導(ARH/PRH 終末段階)方式空対艦ミサイル。
射程の短さから実戦配備はされず、2020年度から2025年度までASM-3(改)が開発される。改型はF-2に搭載しての運用を想定している。2021年度より、初期型モデルより射程をさらに延伸させたASM-3Aの量産配備が開始された。現在保有するASM-3Aの射程は300キロ程度とされているが、(改)型が完成すると射程400キロ以上に達するとされている。
Joint Strike Missile JSM 2019年に導入が決定したノルウェーコングスベルグ製空対艦ミサイル。F-35Aに搭載しての運用を想定している。

爆弾・訓練用ディスペンサー・投下装置

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
Mk.82 500ポンド無誘導爆弾
1974年度よりFMS調達で導入。F-15J/DJ、F-4EJ/EJ改、F-1、F-2A/B、T-2(後期型)に搭載可能。
91式爆弾用誘導装置 I/II型 GCS-1 上記のMk.82 500ポンド爆弾に付加された国産の赤外線ホーミング誘導装置。
F-15J/DJ、F-4EJ改、F-1、F-2A/Bに搭載可能。
Mk.117 750ポンド爆弾用も開発されたが、そちらは採用されていない。
GBU-38/B JDAM[注 27] 上記のMk.82 500ポンド爆弾にGPS/INS誘導装置を付加した精密誘導爆弾(及び 追加キット)。
2007年度導入。

F-2A/B及び航空自衛隊が現在導入を進めているF35A/Bに搭載可能。

GBU-31 JDAM 2016年3月に調達が決定した2000ポンド精密(INS/GPS)誘導爆弾。
GBU-54 LJDAM(レーザーJDAM) 上記のGBU-38にセミ・アクティブ・レーザー・ホーミング誘導(SALH)方式を追加した精密誘導爆弾。
航空自衛隊のF-2A/B及び現在導入が進んでいるF35A/Bに搭載可能。2015年7月時点で築城基地第6飛行隊において訓練弾の配備が確認されている。[9]
GBU-39 SDB[注 28] 2015年12月に調達が決定した精密誘導爆弾。自衛隊が現在導入を進めている、F35に搭載可能
GBU-12 ペイブウェイ 2016年3月に調達が決定した500ポンド精密(LOSBR)誘導爆弾。
CBLS-200 訓練用ディスペンサー。
BDU-33 25ポンド訓練用爆弾を4発携行できるほか、ハイドラ70 70mmロケット弾を4発携行する事ができる。
F-1、F-2A/B、F-4EJ/EJ改、T-2(後期型)に搭載可能。
BDU-33 ※青ナスビ、金魚 25ポンド訓練用爆弾。CBLS-200等を介して搭載される。
TER-9A/A改 トリプルエジェクターラック
※ター
Mk.82 500ポンド爆弾(GCS-1搭載型含む)を3発懸吊できるエジェクターラック。
F-4EJ/EJ改用のTER-9/A及び、F-2A/B用のTER-9/A改がある。

退役・開発中止

爆弾・訓練用ディスペンサー・投下装置
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
AN-M30(英語版) 100ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。
AN-M57(英語版) 250ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。
AN-M64(英語版) 500ポンドの無誘導爆弾。米軍が第2次世界大戦で使用した物の余剰品で、F-86Fに搭載可能。退役済。
JM117 750ポンド無誘導爆弾。1969年度導入。F-4EJ/EJ改、F-1、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。
※画像は米軍のM117
CBU-87/B(英語版) クラスター爆弾。1988年度よりFMS調達(後に国産化)で導入。F-15J/DJ、F-4EJ改、F-1、F-2A/Bに搭載可能。
クラスター爆弾禁止条約ni2008年11月28日の安全保障会議において自衛隊が保有する全てのクラスター爆弾の廃棄を決定した為、現在では退役している。
SUU-21/A 訓練用ディスペンサー。BDU-33 25ポンド訓練爆弾を6発携行する事ができる。
F-104J、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。
新型普通爆弾 XGCS-2 防衛庁技術研究本部(当時)においてGCS-1の後継として開発が進められていた滑空型誘導爆弾。
F-4EJを母機として搭載試験が行われたが、2005年に開発中止となった。

ロケット弾・ロケットランチャー・ガンポッド

退役

ロケット弾・ロケットランチャー・ガンポッド
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
ハイドラ70ロケット弾 FFAR
写真右側
2.75インチ(70mm)空対地ロケット弾。1964年度にMAP供与により導入される。LAU-3・J/LAU-3/A、CBLS-200に装填可能。2010年前半に退役。
現在は陸上自衛隊AH-1SおよびAH-64D搭載用として導入している。
LAU-3・J/LAU-3/A 2.75インチ(70mm)空対地ロケット弾×19発を収めるロケットランチャー。J/LAU-3/Aは国産である。
F-4EJ/EJ改、F-104J/DJ、F-1、F-2A/B、T-2(後期型)に搭載可能。
前述のハイドラ70の退役に伴い、同ランチャーも退役したと思われる。
ASR 国産の5インチ(127mm)空対地ロケット弾。1980年度より導入。RL-4に装填可能。2000年度に退役。
Mk4 FFAR マイティ・マウス、AAR F-86D、F-104J/DJ用2.75インチ(70mm)空対空ロケット弾。退役済。
2.25インチSCAR(英語版) 2.25インチ(57mm)訓練用ロケット弾。F-86Fに搭載可能。退役済。
RL-4 5インチ(127mm)ロケット弾×4発を収める国産のロケットランチャー。
F-4EJ/EJ改、F-104J/DJ、F-1、F-2、T-2(後期型)に搭載可能。退役済。
RL-7 2.75インチ(70mm)空対空ロケット弾×7発を収める国産のロケットランチャー。
F-104J/DJに搭載可能。退役済。
7.62mmツイン・ガン・ポッド 80年代中頃にT-4用に試作されたガンポッド。正式採用されず。

曳航標的・水上標的・無人標的機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
AGTS[注 29] 機関砲の射撃訓練に使用される標的曳航装置。F-15J/DJ、F-4EJ改に搭載可能。
F-15J/DJに搭載するものはRMK-35トゥリール及びTDK-39ターゲットセットで構成される。
JAQ-1 射撃訓練に使用する非回収型の水上標的。F-4EJ/EJ改、F-1に搭載可能の他、将来的にはF-2にも搭載される予定。
J/AQM-1B 対空ミサイル射撃訓練用の再利用可能な自律型標的。F-15J/DJ、F-4EJ改に搭載可能。
空対空用小型標的 AQM-2 非回収型の空対空ミサイル射撃訓練用の小型標的。F-15J/DJに搭載可能。

退役

曳航標的・水上標的・無人標的機
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
バンナーターゲット ※フンドシ 布製の曳航標的。F-86F、T-33A、T-4に搭載可能。退役済。
※画像は米空軍B-57Eに搭載されたバンナーターゲット
DF-4MFC デルマーターゲット
※サブ・ソニック・デルマー、デルマー標的
米デルマーアビオニクス社製の2.75インチロケット弾射撃訓練用曳航標的{後に日本飛行機にて国産化)。
遷音速域において使用され、F-86F、T-33Aに搭載可能。退役済。
※画像は米海軍FJ-4に搭載されたサブデルマー
DF-6MFC フレアデルマーターゲット
※スーパー・ソニック・デルマー、
デルマー標的
米デルマーアビオニクス社製の赤外線誘導式空対空ミサイル射撃訓練用曳航標的(後に日本飛行機にて国産化)。
音速域において使用され、F-104DJに搭載可能。退役済。
A/A37U-15 トゥターゲットシステム
※ダートターゲット
JM61A1 20mmバルカン砲用標的曳航システム。
RMU-10/Aリールポッド及びTDU-10Bダートターゲットによって構成される。
F-4EJ、F-104J/DJ、F-1、T-2(後期型)に搭載可能。2006年3月にF-1と合わせて退役した。
RMK-19A/A47U-3 NPT-IR-1赤外線ミサイル標的やTDU-37Bレーダー誘導ミサイル標的を曳航する装置で、ミサイルの射撃訓練に使用する。
F-4EJ/EJ改に搭載可能。F-4EJ/EJ改が2021年までに退役した事に伴い同装置も既に退役していると思われる。
KMQ-5 12機以上 川崎航空機(現川崎重工)製 空対空ミサイル射撃訓練用無人標的機。T-33Aに搭載可能。
正式採用されず。

ECMポッド・チャフディスペンサーポッド

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
AN/ALQ-131/(V) AN/ALQ-131:14セット 米国製 ECMポッド。RF-4E用に14セットが購入される。F-15DJ、F-4EJ改/RF-4EJにも搭載可能。AN/ALQ-131(V)は改良型である。
AN/ALE-41K/
J/ALE-41
米国製 チャフポッド。AN/ALE-41KはF-4EJ、T-4に搭載可能。[注 30]
J/ALE-41は国産品で、EC-1に搭載可能。
戦闘機搭載型電子防御装置 F-15J/DJ用600gal増槽を改造した国産のECMポッド。F-15DJに搭載しての運用を想定している。
2015年7月より岐阜基地においての搭載試験が確認されている。[10]

退役

ECMポッド・チャフディスペンサーポッド
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
AN/ALQ-72 米国製 ECMポッド。T-33Aに搭載可能。退役済。(画像中央)
AN/ALQ-119 2 米国製 ECMポッド。F-15J導入時に2セットのみ導入され、新田原基地で試験運用された。退役済。
J/ALQ-2 国産のECMポッド。T-33Aに搭載可能。[注 31]退役済。
J/ALQ-4 国産のECMポッド。F-104Jの主翼端増槽から改造した物でF-104Jに搭載可能。退役済。
J/ALQ-6 国産のECMポッド。F-4EJ、F-1に搭載可能。[注 30]退役済。
J/ALE-2 国産のチャフ・ディスペンサー・ポッド。T-33Aに搭載可能。退役済。

偵察ポッド

退役

偵察ポッド
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
LOROP RF-4EJ用の長距離斜め写真偵察ポッド。KS-146Bカメラが収納されている。2020年退役。
TAC RF-4EJ用の戦術偵察ポッド。KS-153A低高度偵察カメラ、KA-95B高々度偵察カメラ、
D-500低中高度夜間偵察カメラ(赤外線方式)が収納されている。2020年退役。
TACER RF-4EJ用のパッシブ測定式戦術電子偵察ポッド。2020年退役。

観測・計測装置

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
ACMI[注 32] 空戦機動計測ポッド
空中戦訓練における機体の速度や機体姿勢をリアルタイムで計測・送信する装置。
F-15J/DJ、F-2Aに搭載可能。
ASQ-T34 ACT-R[注 33]ポッド
KITS[注 34]ポッド
DACT訓練用の計測ポッド。米国からの貸与品である。F-15J/DJ、F-2A/Bに搭載可能。
DBSS デイ・ブリーフィング補助装置 空中戦訓練における機体の速度や機体姿勢を計測・記録する装置。
F-15J/DJに搭載可能。
600galドロップタンク型カメラポッド 1 600gal増槽の先端部に高速度デジタルビデオカメラを装備し、投下投棄試験での搭載物の分離状況を確認する。
岐阜基地において主にF-2B試作2号機(63-8102号機)によって運用される。
ミサイル計測ポッド
機上集塵器 集塵ポッド 放射性物質等のサンプリングを行う装置。
現在はT-4に搭載可能の2型を使用している。
1型(退役済)はF-86Fに搭載可能であった。

その他

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
汎用カーゴポッド ※トラベルポッド、バゲージポッド、

ラゲージポッド

T-4の専用トラベルポッド(画像の胴体下部)。支援機材や整備機材といった小物を収納できる。
J/AAQ-2 15セット 国産のF-2A/B用赤外線前方監視装置(FLIR)
AN/AAQ-33 スナイパーXR 1セット(2019年時点) 米ロッキード・マーティン製ターゲティングポッド。
F-2にレーザーJDAMの運用能力を付加するために導入決定した。
2014年度予算において1機の搭載試改修が計上、2019年より岐阜基地にて搭載試験が開始されている。※画像は米空軍AN/AAQ-33
機動衛生ユニット 4ユニット 航空機動衛生隊で運用されるコンテナ式の医療ユニット。2007年導入。C-130Hに2台搭載可能で、機内での医療も可能である。
2018年にはC-130Hに加えC-2も搭載可能な機動衛生ユニット2型が導入された。
野火消火器材I型 バンビバケット CH-47J/CH-47J(LR)用の折りたたみ式消火バケツ。
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。
野火消火器材II型 ビックディッパーバケット CH-47J/CH-47J(LR)用の消火バケツ。
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。

退役

偵察ポッド
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
汎用カーゴポッド ※トラベルポッド、バゲージポッド、

ラゲージポッド

F-104J/DJの翼端増槽を改造したポッドで、支援機材や整備機材といった小物を収納できる。
F-4EJ/EJ改、RF-4E/EJに搭載可能。2021年退役。

地上警戒管制・防空装備

警戒管制システム

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
自動警戒管制システム JADGE(ジャッジ)[注 35] BADGEシステムの後継として2009年に運用開始された、防空指揮管制システム。
防空機能に加えミサイル防衛機能を併せ持つ。

退役

警戒管制システム
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
自動警戒管制組織 BADGE(バッジ)[注 36]
BADGE改
航空自衛隊初の防空指揮管制システム。1969年運用開始。
1989年からは改良型のBADGE改が運用される。2009年に運用終了。
※画像は航空現状表示用コンソール(ASD)

固定式三次元レーダー

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
J/FPS-2/2A 11箇所
4箇所[注 37]
日本電気製 固定式パッシブフェーズド・アレイ・レーダー。1980年運用開始。
空中線装置、送受信装置、信号処理装置、表示装置によって構成される。
J/FPS-3/3A/3改(UG) 7箇所 三菱電機製 固定式アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー。1995年運用開始。
遠距離用空中線装置、近距離用空中線装置、擬似電波発生装置、信号処理装置、表示制御装置によって構成される。2009年までに全基がミサイル防衛に対応した性能向上型のJ/FPS-3改(J/FPS-3UGとも)に改修された。
J/FPS-4 6箇所 東芝製 固定式3次元レーダー。2004年運用開始。
空中線装置、信号処理装置、表示制御装置、擬似電波発生装置によって構成される。
J/FPS-5/5B/5C/5D/5E[11] ※ガメラレーダー 4箇所 三菱電機製 弾道ミサイル探知・追跡用固定式アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー。2009年運用開始。空中線処理装置、信号処理装置、表示制御装置によって構成される。
J/FPS-7/7B 6箇所 日本電気製 固定式アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダー。2015年度運用開始。
遠距離用空中線装置、近距離用空中線装置、信号処理装置、表示制御装置によって構成される。
1号基から4号基は弾道ミサイル対処機能が付加された。

退役

固定式三次元レーダー
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
J/FPS-1 F-3D 7箇所 三菱電機製 固定式3次元レーダー。1971年運用開始。2001年度退役。

移動式三次元レーダー

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
J/TPS-102/(A) 7個隊分(2016年時点) 日本電気製 シリンドリカル・アクティブ・フェーズドアレイ方式移動式3次元レーダー装置。1992年導入。
監視装置、統制装置、中継装置によって構成され、73式大型トラックに搭載される。与那国島に配備予定のタイプは新規調達型のJ/TPS-102(A)である。

退役

移動式三次元レーダー
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
J/TPS-100 M-3D[注 38] 2個隊分 日本電気製 プレーナアレイ式移動式3次元レーダー装置。1971年度導入。
空中線装置、送受信装置、指揮管制装置、信号処理装置によって構成される。1994年度退役。
J/TPS-101 M-3D改 12個隊分[注 39] 三菱電機製 移動式3次元レーダー装置。1981年導入。
空中線装置、送受信装置、指揮管制装置、通信装置によって構成され、73式大型トラックに車載される。移動警戒隊では2000年代前半に退役したが、その後も硫黄島での訓練支援用に若干数が運用されていた。
2012年度末退役。

二次元レーダー

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
AN/FPS-6・J/FPS-6K/6S(英語版) ゼネラル・エレクトリック製 遠距離探知用測高レーダー。1958年に在日米軍から移管される。
1970年代に固体化改修したJ/FPS-6Kを経て、現在では1983年度より能力向上改修[注 40]されたJ/FPS-6Sが運用されている。
AN/FPS-20・J/FPS-20K/20S(英語版) 米ベンディックス製 中距離探知用測探レーダー。
AN/FPS-3(後述)の後継でもあり、1958年に在日米軍から移管される。1970年代に固体化改修したJ/FPS-20Kを経て、現在では1979年度より能力向上改修されたJ/FPS-20Sが運用されている。

退役

固定式二次元レーダー
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
AN/FPS-3A(英語版) 米ベンディックス製 遠距離探知用測探レーダー。1958年に在日米軍から移管される。1981年度退役。
AN/FPS-8(英語版) 米ゼネラル・エレクトリック製 捜索レーダー。1950年代後半より運用開始。1980年代前半に退役。[注 41]
AN/FPS-1D(英語版) 米ベンディックス製 近距離探知用測探レーダー。1958年に在日米軍から移管される。退役時期不明。
※画像は原型となったAN/TPS-1B
AN/FPS-93A(英語版) 米ベンディックス製 中距離探知用測探レーダー。AN/FPS-3・20の改良型で、1971年度に在沖縄米軍から移管される。1985年退役。
AN/TPS-10D(英語版) RCA社 製近距離探知用測高レーダー。1958年に在日米軍から移管される。1983年度退役。
※画像は原型となったAN/FPS-4
AN/FPS-89 米ゼネラル・エレクトリック製 遠距離探知用測高レーダー。AN/TPS-10Dの換装を目的に1963年度よりMAP供与される。1983年度退役。

地上用通信装置・設備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
地上電波測定装置 J/FLR-2
地上電波測定装置 J/FLR-3
地上電波測定装置 J/FLR-4/4A
地上電波測定装置 J/FLR-5
移動用多重通信装置 (O/H) J/TRQ-502 航空警戒管制多重通信網の代替及び緊急時の見通し外区間の確保を目的とした移動式見通し外多重通信装置。1985年配備開始。
空中線装置(NAS-91/TRQ)2基、通信装置(J/TRT-501)1台、受信・端局装置(J/TRR-501)1台(画像)によって構成される。
73式大型トラックに車載される他、CH-47、C-1、C-130Hでも空輸可能。日本電気製。
移動用多重通信装置 (O/H) J/TRQ-504 固定用多重通信網の代替、補完及び移動警戒隊などの通信確保を目的とした移動用デジタル見通し外多重通信装置。1994年配備開始。
無線装置A(TRC-5)、無線装置B(TRC-6)、多重端局装置(TCC-4)によって構成され、3t半トラックに車載される。日本電気製。
移動用多重通信装置 (O/H) J/TRQ-506 固定用多重通信網の代替、補完及び移動警戒隊などの通信確保を目的とした移動用デジタル見通し外/見通し内多重通信装置。2012年配備開始。
空中線装置2基(画像)及び通信装置1台によって構成され、3t半トラックに車載される。
J/FPQ-4/6/7 ラプコン[注 42]
GCA装置[注 43]
J/FPQ-4(GCA装置):2箇所[注 44]
J/FPQ-6(ラプコン装置):7箇所[注 45]
J/FPQ-6(GCA装置):2箇所[注 46]
J/FPQ-7(ラプコン装置):1箇所[注 47]
各飛行場でのターミナル・レーダー管制業務及び着陸誘導管制業務を行う装置。
捜索レーダー装置(ASR)、観測レーダー装置(PAR)、中央管制装置、通信制御監視装置によって構成される。日本電気製。
※画像はJ/FPQ-4(GCA装置)の捜索レーダー装置(ASR)
移動式ラプコン装置 J/TPQ-701/702 ラプコン 移動式の航空管制レーダー(ラプコン)装置。J/TPQ-702は2015年配備開始。
ASR(捜索レーダー)空中線、ASR送受信装置、PAR(精測レーダー)、中央管制(A)装置、中央管制(B)装置、通信シェルタ(J/TPQ-702のみ)によって構成される。日本電気製。
移動式管制塔 J/TSC-701 73式大型トラックに搭載される移動式の管制塔装置。
管制シェルター、通信シェルター、管制シェルター揚降装置によって構成される。UHF及びVHF対空無線機、ライトガンを装備している。東芝製。
固定式タカン装置 J/GRN-502 タカン(TACAN)[注 48] 岐阜基地及び見島分屯基地で使用される固定式のタカン装置。
空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置によって構成される。日本電気製。
固定式タカン装置 J/GRN-504/504A タカン(TACAN) 固定式のタカン装置。
空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置によって構成される。日本電気製。
固定式タカン装置 J/GRN-501A(1) タカン(TACAN) 岐阜基地を除く空自飛行場で使用される固定式のタカン装置。
空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置によって構成される。日本電気製。
移動式タカン装置 J/TRN-501/502 タカン(TACAN) 移動警戒隊で使用される移動式タカン装置。J/TRN-501及び装置構成を見直し、機動力を向上させたJ/TRN-502が配備されている。
空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置によって構成される。日本電気製。
気象用レーダー J/FPH-8 戦闘機や輸送機が所在する基地に配備されている、気象レーダー装置。1992年度配備開始。日本無線/東芝製。
気象用レーダー J/FPH-9 11箇所
※13箇所配置予定[12]
戦闘機や輸送機が所在する基地に配備されている、気象レーダー装置。2005年度配備開始。
低層ウィンドシヤー及びダウンバースト等を検出するドップラー機能を有する他、ハードウェア及びソフトウェアにCOTS品を採用している。日本無線製。
移動式気象レーダー装置 J/TPH-701 飛行場周辺の気象状況を観測する、東芝製移動式気象レーダー装置。1994年配備開始。
73式大型トラック2台及びレーダーシェルター装置1セット、観測シェルター装置1セット、
電源供給用の発動発電機2セットによって構成される。CH-47、C-1、C-130Hによる空輸も可能。東芝製。
移動式気象レーダー装置 J/TPH-702 3t半トラックに積載される、移動式気象レーダー装置。C-130Hによる空輸も可能。
高層気象観測装置 J/FMQ-10 GPSゾンデからの電波を受信し、気圧、気温、湿度、風向及び風速を算出、記録する装置。
信号受信部、データ処理部、GPSゾンデ点検部によって構成される。明星電気製。
気象観測装置 J/FMX-1[13][14][15]
多重通信装置 (OH) J/FRQ-503 航空基地・レーダーサイト間等の通信に使用される、デジタル多重通信方式の見通し外通信装置。日本電気製。
地上移動局衛星通信装置 J/VRC-601 ※バーク ランドクルーザー等に搭載される車載型の衛星通信装置。
衛星可搬局装置I型 1t半トラックに積載される衛星通信装置。
衛星妨害状況把握装置2型 大型トラックに積載される衛星妨害状況把握装置。
移動用電話交換装置 基地内の電話回線が故障した場合や臨時に多くの電話回線を必要とする時に使用される装置。3t半トラックに積載される。
モービル・コントロール・ユニット ※モーボ
移動式の管制装置。自走式(画像上) 及び 牽引式(画像下)のものがある。
機動バリヤ (P-IV) 移動式のクラッシュバリアー。
復旧マット 滑走路が被害を受けた際に破損箇所に敷く事で、応急的に航空機の通過を可能にする板。
アルミ製のAM-2型滑走路復旧マット(画像)及びグラスファイバー製のFFM型滑走路復旧マットがある。

退役・未採用

地上用通信装置・設備
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
移動用有線通信装置 J/TCO1 J/TPS-100の指揮管制装置とO/H、UHF対空及びHFの各種通信装置を有線で接続する装置。
2・1/2tトラックに車載できる他、KV-107、C-1による空輸も可能。退役済。
移動用多重通信装置 (O/H) J/TRO-1 J/TPS-100及びJ/TCO1を組み合わせて航空警戒管制に使用される装置。
2・1/2tトラックに車載できる他、KV-107、C-1による空輸も可能。退役済。
気象用レーダー J/FPH-1/2/3/4/5/6/7 戦闘機や輸送機が所在する基地に配備されている、気象レーダー装置。退役済。[注 49]
※画像はJ/FPH-2気象レーダー装置の指示器本体(NIP-7K)
多重通信装置 J/FRQ-3 基地間のマイクロ回線分岐用に使用。富士通製。退役済。
J/FLQ-1 1960年代に試作された地上用妨害シミュレータ。採用されず。[16]
J/FLQ-2 1960年代に試作されたパッシブ・トラッカー。採用されず。

地対空誘導弾・対空機関砲

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
81式短距離地対空誘導弾(A) SAM-1
基地防空用の地対空誘導弾。1983年度配備開始。
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。
基地防空用地対空誘導弾 基地防空用SAM 5式
(平成24年度までの調達数)
81式短距離地対空誘導弾の後継として開発された短距離防空用の地対空誘導弾。2014年導入。
陸上自衛隊の11式短距離地対空誘導弾と同じシステムだが、
発射機の搭載車種は高機動車に変更されている。
MIM-104 PAC-2 地対空誘導弾ペトリオット
※パトリオットとも
6個高射群及び高射教導隊 ナイキJ及びハーキュリーズの後継として1989年に導入された広域防空用の地対空誘導弾。
発射機、レーダー装置、射撃管制装置、アンテナマストグループ、電源車によって構成される。
MIM-104 PAC-3 / MSE 地対空誘導弾ペトリオット
※パトリオットとも
6個高射群 2007年に導入された弾道ミサイル防衛用の地対空誘導弾。
発射機、レーダー装置、射撃管制装置、アンテナマストグループ、電源車によって構成される。中期防衛整備計画において能力向上型のPAC-3 MSEの導入が決定している。
91式携帯地対空誘導弾 SAM-2
基地防空用の携帯式地対空誘導弾。
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。

退役

地対空誘導弾・対空機関砲
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
MIM-3 ナイキ・アジャックス 2個高射群 広域防空用の地対空誘導弾で、1964年に陸上自衛隊から移管される。
1972年6月までにナイキJに更新され退役。
MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ 1個高射群 広域防空用の地対空誘導弾で、1973年に在沖縄米軍から移管される。
1994年にペトリオットに更新され退役。
地対空誘導弾ナイキJ 4個高射群 ナイキ・ハーキュリーズのライセンス国産品。1994年にペトリオットに更新され退役。
Rh202 ラインメタル対空20ミリ2連砲 数台 1970年代にM55の後継機選定として導入された独ラインメタル社製 対空機関砲。
数台が千歳基地にて試験運用された。退役済。
M55 基地防空用の12.7mm対空機関銃を搭載した回転式砲塔。1950年代に導入。後に警備火器に転用される。2010年代前半に退役。
FIM-92 スティンガー 1983年度に基地防空用として配備された携帯式地対空誘導弾。2010年代前半に退役。
対空機関砲VADS-I/-I改/-II/-Ⅱ省力型[注 50]
M61機関砲を元に射撃管制装置を組み合わせた基地防空用の半自動対空機関砲で、航空自衛隊に配備されているのは牽引式のM167である。
1979年に導入されたVADS-Iの他に赤外線TVカメラを追加したVADS-I改(1994年度導入、画像上)、退役したF-104JのM61を再利用した射撃管制装置無しのVADS-II(1984年度導入、画像下)、VADS-Ⅱ省力型(1998年度導入)がある。2020年度運用停止、2021年度用途廃止[17]

車両

一般車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
業務車1号(航空自衛隊)
業務車2号(航空自衛隊) 4ドア・セダン型及び5ドア・ステーションワゴンの乗用車。
業務車3号(航空自衛隊) 人員の輸送・連絡業務及び普通自動車免許取得の講習に使用される車両。
市販の4ドア・セダン型をベースとしており、塗装は黒または藍色。4WDタイプもある。
業務車4号(航空自衛隊) 人員の輸送に使用される車両。
民生品の塗装を白色に変更しただけであり、メーカーは導入時期より様々である。
小型人員輸送車 マイクロバス型の人員輸送車。隊員の輸送に使用される。
民生品の塗装を変更しただけであり、メーカーは導入時期より様々である。
サイト用人員輸送車 レーダーサイトで勤務する隊員の送迎に使われる。
小型人員輸送車と同様マイクロバス型であるが、山頂にあるレーダーサイトへ向かうため4WDが選択できる車種が選ばれる(写真は三菱ふそう・ローザの4WDモデル)。
大型人員輸送車 大型観光バス型の人員輸送車。隊員の他、災害時の国民の輸送にも使用される。
3 1/2tトラック 73式大型トラック
※3トン半、カーゴ、大トラ
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。
1 1/2tトラック 73式中型トラック
※1トン半、キャリア、中トラ、ヤオトラ
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。
1/2tトラック 73式小型トラック
※パジェロ、ジープ、小トラ
陸上自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。
小型作業車 物資の輸送業務に使用される。
民生用軽トラックをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
業務トラック 人員・物資の輸送業務に使用される。
民生用2tトラックをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
トラック2 1/2t 4×4カーゴ(旧型) 車種はいすゞ自動車製大型ボンネットトラックHTS12G。
レーダーサイト等の僻地における輸送業務に使用される。
荷台に2tクレーンを備えたタイプもある。
トラック2 1/2t 4×4カーゴ(現行型)
旧型のトラック21/2t 4×4カーゴ(HTS12G)の代替として配備された車両で、車種はいすゞ自動車製フォワード(高床式)。
荷台に2tクレーンを備えたタイプ(画像下)もある。
トラック8t(4×2) 重量物の運搬に使用される。
射場多目的車 車種はメルセデス・ベンツ社製ウニモグ
空対地射爆撃訓練所にて標的整地及び林野火災の消火に使用される。
施設作業管理車 1993年導入。施設作業の現場事務及び休憩に使用される。
車内にトイレ、流し台、湯沸かし器、冷蔵庫、事務机、椅子等を備えている。
自活車 1993年導入。部隊の機動展開時に展開地において6人の隊員2〜3日程度自活する場合に使用される。車内にベッド、シャワー、トイレ、流し台、給湯器、冷蔵庫、テーブル等を備えている。
楽器運搬車 音楽隊の楽器運搬に使用される。
陸海と同じく民生の中型トラックの塗装を変更しただけであり、メーカーは導入時期より様々である。

消防・救難車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
救急車(航空自衛隊用) 患者の搬送及び護送に使用される。塗装は白色[18](旧型は紺色)。
高規格救急車(航空自衛隊用) 患者の搬送及び護送に使用される。塗装は白色[19]
消防車(サイト用) レーダーサイト施設の消火作業に使用される消防車。
水槽付消防自動車 基地施設の消火作業に使用される消防車。
破壊機救難消防車 A-MB-1 1963年度に導入された東急車輛製破壊機救難消防車。
破壊機救難消防車 A-MB-2

1972年に導入された東急車輛製破壊機救難消防車。
A-MB-1の改良型で後部胴体が高くなっているのが外見上の識別点である。
丸型のヘッドライト・左ハンドル・放水ターレットが2本の初期タイプ、右ハンドルに変更したタイプ(画像上)、
放水ターレットを1本にしヘッドライトを角型に変更したタイプ(画像中、1990年代後半より配備開始)、
フロント部分を全面改良したタイプ(画像下、2000年代前半より配備開始、形式名:TFD40MX)に分類される。
陸上自衛隊及び海上自衛隊でも同車種を採用している。
救難消防車IB型 パンター/ストライカー
A-MB-2

現行のA-MB-2の後継として、2013年に導入された5000ℓ級救難消防車。
車種はオーストリアローゼンバウアー社製パンター6×6及び米オシュコシュ社製ストライカー3000。
陸上自衛隊及び海上自衛隊でも同車種を採用している。
大型破壊機救難消防車 A-MB-3(東急車輛製) 1989年より配備開始された東急車両製の大型破壊機救難消防車。形式名FB630TN。
2011年に発生した福島第一原子力発電所事故における放水作業にも出動している。
救難消防車II型 A-MB-3 現行のA-MB-3の後継として、2014年に導入された10000ℓ級救難消防車。
車種はモリタ製MAF-100C。
救難車(改) 航空機事故発生時に現場に救難作業に使用する機材を運搬する車両。
救難車 R-2 ※指揮車
現行の車種はトヨタ自動車ランドクルーザーFJ80G改(画像上)及びいすゞ・エルフ(画像下)。
人命の救難用に使用される他、現場での指揮にも使用される。
場外救難車Ⅰ型 車種はトヨタ自動車製メガクルーザー
基地の外における救難活動に使用され、山岳地域や海浜地区等の不整地でも走行可能。
1000G給水車 破壊機救難消防車への給水用及び非常時の給水運搬用として使用される。単独での放水も可能。
車種はいすゞ自動車製TSD(画像の車両)及びフォワード。
セミトレーラ大型給水車 消火作業で使う水及び消火薬剤の補給をするトレーラ。東急車輛製。
トラクタ6t (6×4)給水車用で牽引する。
トラクタ6t (6×4)給水車用 セミトレーラ大形給水車を牽引するトラクター。車種は三菱ふそう・スーパーグレート等。

退役

消防・救難車両
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
破壊機救難消防車 M-5 米空軍のO-11型空港用化学消防車を参考に1955年に国産化された東急車輛製造
破壊機救難消防車[注 51]。退役済。
破壊機救難消防車 MB-5 1960年代に導入された東急車輛製破壊機救難消防車。
海上自衛隊の救難消防車MB-5型及び陸上自衛隊の救難消防車I型と同車種である。退役済。
※画像は海上自衛隊所属MB-5型

給油車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
500G燃料給油車 小型航空機用の給油車。市販車の塗装を変更したものが使われており、導入時期により車種は異なる。
2000G燃料給油車 中型の燃料給油車。市販車の塗装を変更したものが使われており、導入時期により車種は異なる。
20kl燃料給油車 セミトレーラー5000G 燃料給油車の後継として導入された、単車式の大型給油車。
現行の車種は三菱ふそう・スーパーグレート等。
セミトレーラー5000G 燃料給油車 トレーラタイプの燃料給油車。東急車輛製。トラック6tトラクターによって牽引される。
2000リットル燃料タンク車 主に発動発電機用の軽油を補給するのに用いる給油車。
軽油を搭載するI型、及び氷結防止液を搭載するII型がある。
スモークオイル給油車 1両 ブルーインパルスが使用するT-4戦技研究仕様機にスモークオイルを補給する給油車。松島基地のみ配備されている。

荷役車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
牽引車 (航空機用1t) ※タグ 主に小型の航空機の牽引に使用される。オープンタイプの他に屋根付きタイプの車両がある。※画像は陸自の車両
牽引車 (航空機用2t/2.5t) ※タグ
主に小型の航空機の牽引に使用される。オープンタイプの他に屋根付きタイプの車両(画像下)がある。
トヨタL&F製2TG20の他、複数の車種が使用されている。
牽引車 (航空機用3t/4t) 主に小型〜中型の航空機の牽引に使用される。オープンタイプの他に屋根付きタイプの車両がある。現行の車種はトヨタL&F製3TG35。
牽引車 (航空機用5t) 主に中型〜大型の航空機の牽引に使用される。
牽引車 (航空機用20t) E-767/KC-767、C-2等、主に大型の航空機の牽引に使用される。現行の車種はコマツ製WT250E。
トーイングトラクタ B-747-400の牽引に使用され、40tの牽引能力を有する。三菱自動車工業製。
カーゴローダー パレット化した貨物を5枚積載してC-130H及びC-1輸送機に搭載卸下できる車両。
現行の車種はカヤバ工業社製KCL13061-Oで、C-130H導入時にそれまでのC-1用カーゴローダー(ACL-2及びPDLC-65)に代わって採用された。架台幅の調節により、C-130Hに積載する事ができる。
ハイリフトローダー B-747-400の機内に搭載される貨物コンテナおよびパレットの積み込み・積み卸しに使用される。
車種は日本車輌製造社製NCL-1536-200。
ハイリフトローダー(KC用)
現有輸送機およびKC-767の機内に搭載される貨物コンテナおよびパレットの積み込み・積み卸しに使用される。スタティックエンジニアリング製。
※画像上:移動時、画像下:展開時
セミトレーラ10t 貨物の輸送に使用されるトレーラ。
セミトレーラ20t 重器材、施設資器材等の輸送に使用されるトレーラ。低床のI型と中低床のII型がある。
セミトレーラ25t 重器材、施設資器材等の輸送に使用されるトレーラ。
トレーラ1tカーゴ 陸上自衛隊で使用されているものと同一の仕様である。
トレーラ1/4tカーゴ 陸上自衛隊で使用されているものと同一の仕様である。
フォークリフト
荷物・弾薬・パレット等の運搬に使用される。
民生用をベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
※画像上:1tタイプ、画像下:5tタイプ
爆弾作業車 爆弾の積み下ろし運搬を行う車両。荷台にクレーンを備えている。
ミサイル運搬車 ペトリオットミサイル4発を運搬する車両。車種は日野・スーパードルフィン(画像の車両)、三菱ふそう・スーパーグレートなど。
弾薬運搬車 牽引車によって牽引される弾薬トレーラ。
ボンブ・リフト・トラック
航空機のパイロンに誘導弾・爆弾等の重量物を装着・脱着する際に使用する。

現在BL-1、BL-4/4A/4M/4MA(画像上)、MHU-83D/E(画像下)の3車種が配備されている。

作業車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
バリヤ作業車 クラッシュバリヤに航空機が拘束された際の復旧作業及び通常の保守点検に使用される車両。
塗装はOD色。車種は日野、三菱ふそう、いすゞなど。

施設車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
トラック4×4ダンプ中型
土砂の運搬に利用される他、スノープラウを装着する事で除雪作業にも使用される(画像下)。
車種はいすゞ・フォワード(画像上)、UDトラックス・クオン(画像下)など。
油圧ショベル 土木作業の他、掩体の作成、機動展開先における陣地構築で使用される。
民生用油圧ショベルをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
油圧ショベル(小型) 小型の油圧ショベル。民生用小型ショベルをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
モータグレーダ 民生用モーターグレーダーをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
タイヤローラ アスファルト・砂利・土の締め固め、土砂道の砕石に使用される。
民生用タイヤローラをベースにしており、メーカー、導入時期、大きさによって車種は様々である。
ブルドーザD7 土砂の積み込み、排土、掘削等の土木作業に使用される。
土木用多目的車 外部リンク
土木用多目的車
用途により排土板、フロントローダー、バックホーを取り付けて土木作業や物資運搬を行う。
車種はメルセデス・ベンツ社製ウニモグU-127105型ボンネットトラック。
クラッシュクレーン20t 重量物の積み下ろしに使用される。従来型のトラッククレーンタイプから現在主流のホイールクレーンタイプ(画像の車両)へと置き換えが進んでいる。
クラッシュクレーン45t 重量物の積み下ろし及び擱座した航空機の撤去に使用される。
アスファルトフィニッシャ 外部リンク
アスファルトフィニッシャ
アスファルトの舗装作業に使用されるクローラ式アスファルトフィニッシャ。
中型バキュームスイーパ ※ランウェイスイーパ 飛行場のゴミや小石を取り除く際に使用される。
ショベルローダ 土砂等の積み込み、排土、掘削、整地、牽引等の土木作業に使用される。民生用ショベルローダをベースにしている。
ショベルローダ(バックホー付小型) 外部リンク
ショベルローダ
(バックホー付小型)
排水溝の堆積土砂排除、地下埋没工作物の補修の為の舗装面の破壊、路面の掘削及び積み込み作業に使用される小型のショベルローダ。

除雪車両・雪上車両

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
除雪ドーザ (装輪式)
モータグレーダ (除雪用)
大型融氷液散布車 滑走路及び誘導路への融氷液散布に使用される車両。
除雪車 (ロータリ式放雪形)
重除雪車
除雪車 (サイト用)
残雪除去器材 (プラウ付)
残雪除去器材 (フロントブラシ式)
除雪トラック (6×6)改
残雪除去器材 (けん引式)
防・除氷用器材 主に輸送機の翼上面及び動翼可動部の除雪・防氷を行う装置。1989年度より配備されたB-FTR12FA改や2016年より配備されたSAFEAERO220[20](画像)などの車両がある。
大形雪上輸送車 4両(2016年時点)[21] 佐渡分屯基地に配備されている装軌型の雪上車両で、車種はスウェーデンのヘグランド(現BAE システムズ・ランド・アンド・アーマメンツ傘下)社製Bv.206J-01/02(1994年頃より運用開始)。前後2両で構成され、後部は座席を折り畳むことで2tの貨物を輸送する事ができる。
※画像は米国の車両
雪上車 4両(2016年時点) 佐渡分屯基地に配備されている装軌型の雪上車両で、現行の車両は大原鉄工所製SM31DN。
以前の車種は60式3t雪上車(退役済)、SM30DN(1980年度調達、1994年頃に退役)であった。
大型雪上車 1両(2016年時点) 佐渡分屯基地に配備されている装軌型の雪上車両で、車種は大原鉄工所製SM50CR。

その他

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
トラック2 1/2t 4×2散水車
かく座機収容器材 滑走路上に擱座した航空機の移動に用いる大型クレーン。車種は日本車輌製造製KC200S。
後継のクラッシュクレーン20tへの更新が進められている。
炊事車
トレーラ1t炊事車 陸上自衛隊で使用されている野外炊具1号と同一の仕様である。
高所作業車 航空機や建物のの点検・整備に用いられる。
有線整備車 基地内の有線整備・補修に使用される車両。
市販のキャプオーバーバンをベースにしており、塗装は藍色。
小型移動整備車 基地内の通信機器の維持管理に使用される車両。
市販の軽バンをOD色に塗装したもの。
大型移動整備車 主に戦闘機基地における人材及び器材の輸送に使用される車両。
市販のワンボックスカーをベースにしており、塗装はOD色。
ユーティリティ整備車 基地内外での航空機の整備に使用される車両。
トヨタ・クイックデリバリーをベースにしており、塗装はOD色。
3トン半水タンク車 ※水タン/ミズタン、水タンクローリ
陸上自衛隊で使用されている3トン半水タンク車と同一の仕様である。
トレーラ1t水タンク車 タンクトレーラ
※水タンク
陸上自衛隊で使用されている1t水タンクトレーラと同一の仕様である。
待機車1号
高射部隊が機動展開する際の人員輸送及び待機・仮眠場所として使用される車両。
ベース車両は初期に導入されたいすゞ・810(画像上)、三菱ふそう・ザ・グレート
及び2000年代後半より導入されたUD・クオン(画像下)の2車種である。
待機車2号
待機車3号
除染車 陸上自衛隊で使用されているものと同一の仕様である。
パッセンジャーステップ車 タラップ車 E-767/KC-767の搭乗員の乗降に用いられる車両。1998年にE-767に合わせて導入された。
ハイリフトトラック B-747-400(日本国政府専用機)用乗降用ステップ。
航空機用ホイール・ブレーキ交換車 大型航空機のタイヤ交換に用いる車両。
山林多目的車 不整地走行が可能な消防車で、車種はメルセデス・ベンツ製のウニモグ(形式名:U1650-Ⅳ型(改))。
車体前部にアタッチメントがあり、排雪板・草刈装置を取り付ける事ができる。
レッカ車(航空自衛隊用)
大型部品の積み下ろしや車両の牽引に使用される。
陸上自衛隊で使用されている重レッカ74式特大型トラックがベース、画像上)及び軽レッカ(3 1/2tトラックがベース、画像下)と同一の仕様である。
起動車 搭載されているガスタービン・コンプレッサーの圧縮空気によりジェットエンジンを始動させる他、
交流発電機を駆動して航空機の整備用電源を供給する車両。
現在配備されているのはF-4EJ/改、RF-4E/EJ用のKM-3(画像の車両)のみで、
以前はKM-1、KM-2(F-104J/DJ用)、KM-4(T-2用)も配備されていた。(退役済)
電源車
航空機のエンジン始動及び整備用に使用される車両。
T-4用のC-4電源車、U-125/A用のC-5電源車(画像上)及びF-15J/DJ用のAE-1電源車(画像下)、UH-60J、CH-47J、V-107用のAE-3電源車がある。
移動電源車 災害等の停電時に避難所や公共施設に電力を供給する車両。
モーボバイク 基地内での移動に使用されるバイク。
民生品をそのまま使用している。
警備犬輸送車 警備犬の長距離移動に使用する車両。
民生品のウォークスルーバントヨタ・クイックデリバリーなど)をOD色に塗装して使用。

地上警備・高射部隊自衛用装備

詳細は「航空自衛隊の個人装備」を参照
名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数(※は改修数) 注釈
軽装甲機動車 ライトアーマー
※LAV(ラブ)、ケイキ
119両(2014年度時点) 基地警備用の装輪走行車両。2003年導入。
陸上自衛隊に配備されている物と異なり、OD単色で塗装されている。

脚注

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注釈

  1. ^ 2023年12月末時点。1機(79-8705号機、名古屋FACO製造初号機)が2019年4月に事故で喪失している。
  2. ^ 2022年4月時点。導入後に13機(J型:8機、DJ型:5機)を事故で喪失している。
  3. ^ これら改修機は航空雑誌等ではF-15J/DJ改、海外ではF-15MJと呼ばれている。
  4. ^ 2021年3月末時点でA/B合わせた機数。B型の内1機(43-8126号機)が2007年10月の名古屋空港内での事故により用途廃止した他、2011年3月の東日本大震災で発生した津波により18機が水没し、内修理可能な13機を除く5機が用途廃止されている。
  5. ^ 12機が事故で喪失・損耗した他、12機が小牧基地格納庫内でモスボール保管されていたが、後に全機用途廃止している
  6. ^ 改修後、5機が事故で喪失・損耗している。
  7. ^ 2023年3月末時点。EC-1除いた機数。4機の事故喪失した他は用途廃止されている。
  8. ^ イラク派遣終了後は順次IRANの際に従来の塗装に戻されてつつある。
  9. ^ 2023年3月末時点
  10. ^ 2023年3月末時点
  11. ^ 画像のRF-86Fは退役後に米国に返還された元空自所属機である。米国に返還後は標的機(QF-86)に改造のち標的処分となる予定だったが、米パシフィックコースト航空博物館に引き取られレストア(この時塗装を米空軍仕様のものに変更)、現在も同博物館にて展示されている。
  12. ^ 途中2機が事故で損耗している。
  13. ^ a b 2023年12月末時点
  14. ^ 2020年11月時点。4機が事故で喪失、ブルーインパルス仕様機1機を含む4機が東日本大震災による津波で被災した他、元ブルーインパルス仕様機8機が用途廃止している(事故や災害による損耗を除けばT-4初の用途廃止機でもある)。
  15. ^ 当初ブルーインパルス仕様機には新造機が配備されていたが耐用時間超過による用途廃止に伴い、小牧基地格納庫内にてモスボール保管されていた通常機9機をブルーインパルス使用機に改修し、2016年より順次配備している。
  16. ^ NTはNavigation Trainer(航法訓練機)の略。
  17. ^ 2011年3月の東日本大震災による津波で2機(02-3013、72-3025号機)が被災し用途廃止している。
  18. ^ 02-3027、12-3028号機。右主翼下面にレーダー/ミサイル警戒装置を内蔵したカヌー型ポッド、後部胴体下面にチャフ・フレアディスペンサー、垂直尾翼後端にミサイル警報装置を追加した他、2016年4月より試験的にF-2の洋上迷彩に似た塗装に変更していたが後に通常塗装に戻されている。
  19. ^ 1機(49-0343号機)が2016年4月の鹿屋での墜落事故により喪失している。
  20. ^ 内2機はYS-11P(52-1151、62-1154号機)からの改造である。
  21. ^ 62-1154号機が2015年12月、12-1160号機が2019年10月に用途廃止している。
  22. ^ ATD:Advanced Technological Demonstrator=先進技術実証機の略。
  23. ^ 2023年3月末時点。1機が事故で喪失、4機が東日本大震災で損耗した他、3機以上が用途廃止している。
  24. ^ 2023年3月末時点
  25. ^ LRは Long Range(長距離)の略
  26. ^ 2機(1002、1003号機)が2010年に硫黄島沖で試験中に飛行停止し海没している。
  27. ^ JDAM(ジェイダムと読む)とはJoint Direct Attack Munition(統合直接攻撃弾)の訳
  28. ^ Small Diameter Bomb(小直径爆弾)の訳
  29. ^ Aerial Gunnery Target Systemの略
  30. ^ a b 搭載したF-4EJは非公式にEF-4EJと呼ばれた。
  31. ^ 他に海上自衛隊のU-36Aも搭載可能。
  32. ^ Air Combat Maneuver Instrumentの略。
  33. ^ レンジレス空戦訓練システムの意。
  34. ^ Kadena Interim Training System(カデナ暫定訓練システム)の略。
  35. ^ Japan Aerospace Defense Ground Environmentの略。
  36. ^ Base Air Defense Ground Environmentの略。
  37. ^ 2021年度末時点。一部はJ/FPS-5に更新されたほか、新型のJ/FPS-7に更新を進めている。また、硫黄島分屯基地が2012年度末にJ/TPS-101よりJ/FPS-2へと更新。
  38. ^ 移動式3次元レーダーの略。
  39. ^ 移動警戒隊配備分(10個隊)に硫黄島及び第5術科学校第1分校配備分を加えた数。
  40. ^ パルス圧縮技術、SLC(サイドローブキャンセラー)等の技術を取り入れ、ECCM能力・クラッター抑圧能力等の向上が図られた。
  41. ^ 正確な導入時期及び退役時期は不明だが、2015年度の高蔵寺分屯基地記念行事でのパネル展示によると、同文屯基地に所在していた第5術科学校第1分校では1959年6月に設置され、1983年7月に撤去されている事が判明している。
  42. ^ Radar Approach Control Systemの略で、ターミナル・レーダー管制業務を行う。
  43. ^ Ground Controlled Approachの略で、着陸誘導管制業務を行う。
  44. ^ 2016年3月時点。入間、芦屋に配備されている。
  45. ^ 2016年3月時点。千歳、百里、築城、三沢、小松、浜松、松島に配備されている。
  46. ^ 2016年3月時点。小牧、新田原に配備されている。
  47. ^ 2016年3月時点。美保に配備されている
  48. ^ 戦術航空航法装置(Tactical air navigation)の略。
  49. ^ J/FPH-2は97年度退役、J/FPH-3は92年度に退役、J/FPH-4は97年度に退役、J/FPH-5は2000年代に退役、J/FPH-6は2010年代前半に退役、J/FPH-7は92年度配備開始、2010年代前半に退役している。
  50. ^ Vulcan Air Defense Systemの略
  51. ^ 航空自衛隊における空港用化学消防車の呼称。

出典

  1. ^ a b “美保基地、開庁60周年記念マークを決定 C-2輸送機愛称「Blue Whale」”. FlyTeam. (2018年1月1日). https://flyteam.jp/aircraft/kawasaki/c-2/news/article/88714 2018年3月23日閲覧。 
  2. ^ “次期政府専用機にB777 整備担う全日空「全力で」”. 日本経済新聞 (2014年8月12日). 2023年8月13日閲覧。
  3. ^ “空自初のKC-46A空中給油・輸送機、美保基地に到着”. Fly Team (2021年10月29日). 2021年10月30日閲覧。
  4. ^ 主要装備 U-680A航空幕僚監部、2021年3月24日閲覧
  5. ^ “空自新型飛行点検機、U-680A 3機揃う いよいよYS-11退役へ”. Fly Teamニュース (2021年1月20日). 2021年3月24日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g keenedgeの湯治場 2009年10月 9日 (金)
  7. ^ クラスター弾等の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律
  8. ^ 防衛省「クラスター弾の廃棄完了について」
  9. ^ 『世界の艦船』2015年10月号(通巻第823集) p54、55
  10. ^ 航空ファン 2015年10月号 P112
  11. ^ 防衛省 公示第183号(R3.12.17) 令和4、5、6年度用地上通信電子機器等の改修及びその他役務の契約に関する契約希望者募集要領 J/FPS-5E
  12. ^ アーカイブ 2013年1月21日 - ウェイバックマシン
  13. ^ 日本貿易振興機構(ジェトロ) 政府公共調達データベース 防衛省 気象観測装置J/FMX―1用構成品1式
  14. ^ 入札情報サービスNJSS 防衛省 第3補給処 気象観測装置 J/FMX-1 構成品修理 7EA
  15. ^ 令和元年5月13日 公告第需一156号 調達要求番号:3-01-1001-021A-E-6405 気象観測装置J/FMXー1用構成品
  16. ^ 『航空情報』1973年6月号(第317号)p48
  17. ^ (35)中期防衛力整備計画(平成31年度~平成35年度)に基づく装備品の運用停止・プロジェクトの見直し状況予算執行調査資料 総括調査票(令和4年7月公表分)財務省主計局
  18. ^ 航空自衛隊仕様書 救急車
  19. ^ 航空自衛隊仕様書 高規格救急車
  20. ^ http://www.safeaero.com/news/safeaero-220-arrives-in-japan/
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参考文献・資料

  • 『航空自衛隊50年史 美しき大空とともに』航空自衛隊50年史編さん委員会 2006年
  • 『'72自衛隊装備年鑑』朝雲新聞社 1972年
  • 『'78自衛隊装備年鑑』朝雲新聞社 1978年
  • 『自衛隊装備年鑑1995-1996』(ISBN 4-7509-1016-3)朝雲新聞社 1995年
  • 『自衛隊装備年鑑2010-2011』(ISBN 978-4-7509-1031-4)朝雲新聞社 2010年
  • 『自衛隊装備年鑑2016-2017』(ISBN 978-4-7509-1037-6)朝雲新聞社 2016年
  • 『自衛隊装備年鑑2018-2019』(ISBN 978-4-7509-1039-0)朝雲新聞社 2018年
  • 『軍事研究』ジャパン・ミリタリー・レビュー 2016年9月号
  • 『航空ファン』文林堂 各号
  • 『JWings』イカロス出版 各号
  • 『自衛隊装備名鑑1954〜2006』(ISBN 978-4775805978)コーエー出版局 2007年
  • 『陸海空自衛隊装備機のすべて 日本の軍用機』(ISBN 978-4-87149-997-2)イカロス出版 2007年
  • 『自衛隊機年鑑』(ISBN 978-4-8022-0103-2)イカロス出版 2016年
  • 『モデルアート12月号臨時増刊号(通巻859集) モデルアート モダンパワー シリーズ 航空自衛隊モデリング&主要装備品ガイド』シナノ印刷 2012年
  • 『世界の傑作機 No.84 F-80/T-33シューティングスター』文林堂 2000年
  • 『世界の傑作機 No.93 ノースアメリカンF-86セイバー』文林堂 2002年
  • 『世界の傑作機 No.104 ロッキードF-104J/DJ“栄光”』文林堂 2004年
  • 『世界の傑作機 No.114 富士T-1』文林堂 2006年
  • 『世界の傑作機 No.116 三菱T-2』文林堂 2006年
  • 『世界の傑作機 No.117 三菱F-1』文林堂 2006年
  • 『自衛隊の名機シリーズ4 航空自衛隊T-2/F-1』イカロス出版 2004年
  • 『自衛隊の名機シリーズ 航空自衛隊F-15改訂版』イカロス出版 2008年
  • 『自衛隊の名機シリーズ 航空自衛隊F-4改訂版』イカロス出版 2009年
  • 『F-86セイバー写真集』(ISBN 978-4-7986-1036-8)ホビージャパン 2015年
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC09a 航空自衛隊 F-15J 飛行開発実験団(岐阜基地)UAV塔載機』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC13 航空自衛隊 F-15 ウエポンセット』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC901 空自ウエポンセット1』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC902 空自ウエポンセット2』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC909 空自ウエポンセット3』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ ジェット機 AC910 空自ウエポンセット4』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ 航空装備品2 AC922 空自 燃料給油車セット』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ 航空装備品3 AC923 空自 けん引車セット』TOMYTEC
  • 『技MIX 航空機シリーズ 航空装備品4 AC924 空自 ウェポンドリーセット』TOMYTEC

関連項目




外部リンク

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