梯儁

梯 儁(てい しゅん、生没年不詳)は、魏の朝鮮植民地帯方郡建中校尉(けんちゅうこうい)[1]

人物

238年卑弥呼帯方郡に始めて遣使を送ったときの帯方太守の劉夏は、戦時下にあった遼東半島を通過することを案じ、倭国の使者で大夫難升米一行に護衛兵と案内役をつけて、魏の都の洛陽まで送り届けた[1]。同年12月、魏の明帝が破格といえる莫大な下賜品を与えようとしたが、明帝が239年正月に崩御したため、下賜品が実際に授けられたのは240年となった[1]。魏の帯方太守の弓遵は建中校尉の梯儁などを倭国に遣わし、詔書印綬を奉じて、倭国に詣り、倭王に拝仮し、并びにを齎し、金帛・錦罽・采物を賜った[2]

脚注

  1. ^ a b c 藤井勝彦『邪馬台国 古代日本誕生の謎』新紀元社、2012年5月23日、354頁。ISBN 4775310259。 
  2. ^ 日本大百科全書『魏志倭人伝(読み下し)』 - コトバンク
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官名
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