春の交響曲

曖昧さ回避 この項目では、ブリテンの楽曲について説明しています。
  • シューマンの交響曲『春』については「交響曲第1番 (シューマン)」をご覧ください。
  • ゴトコフスキーの『春の交響曲』については「春の交響曲 (ゴトコフスキー)」をご覧ください。
  • 映画『春の交響曲(Frühlingssinfonie)』については「哀愁のトロイメライ」をご覧ください。
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春の交響曲(はるのこうきょうきょく、Spring Symphony作品44は、ベンジャミン・ブリテンが1949年に作曲した、3人の独唱者(ソプラノアルトテノール)、混声合唱少年合唱管弦楽のための交響曲である。表現の主体は声楽にあり、形式的にはオラトリオあるいは連作歌曲ともいえる。指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーボストン交響楽団に献呈されている。

全曲は12の楽曲からなるが、古典的な交響曲の楽章に相当する4つの部分に分かれていて、13世紀の作から20世紀のW・H・オーデンのものまで14篇のイギリスの詩が用いられている。

演奏時間は約45分。

楽器編成

楽曲構成

第1部
  • 第1曲 序奏「輝きいでよ」(Shine out ) - 16世紀の作者不詳の詩による。
  • 第2曲 「陽気なカッコウ」(The merry cuckoo ) - エドマンド・スペンサーの詩による。
  • 第3曲 「春よ、やさしい春よ」(Spring ) - トマス・ナッシュ(Thomas Nashe)の詩による。
  • 第4曲 「馬車に乗る少年」(The driving boy ) - ジョージ・ピール(George Peele)、ジョン・クレア(John Clare)の詩による。
  • 第5曲 「朝の星」(The morning Star ) - ジョン・ミルトンの詩による。
第2部
  • 第6曲 「来たれ、誉れの娘たち」(Welcome maids of Honours ) - ロバート・ヘリック(Robert Herrick)の詩による。
  • 第7曲 「天の水よ」(Waters above ) - ヘンリー・ヴォーン(Henry Vaughan)の詩による。
  • 第8曲 「芝生に寝ていると」(Out on the lawn I lie in Bed ) - W・H・オーデンの詩による。
第3部
  • 第9曲 「わが五月はいつ来るのか」(When will my May come ) - リチャード・バーンフィールド(Richard Barnfield)の詩による。
  • 第10曲 「美しい、美しい」(Fair and fair ) - ジョージ・ピールの詩による。
  • 第11曲 「笛を吹け」(Sound the Flute! ) - ウィリアム・ブレイクの『無垢と経験の歌』より「無垢の歌」の『春』による。
第4部
  • 第12曲 フィナーレ - フランシス・ボーモント(Francis Beaumont)の戯曲『ぴかぴかすりこぎ団の騎士(英語版)』の一節による。最後は「夏は来りぬ(英語版)」として知られる13世紀のカノンで締めくくられる。

参考文献

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