幸清流

幸清流(こうせい-りゅう)または幸清次郎流(こう-せいじろう・りゅう)は能楽小鼓方の一流派

解説

小鼓方幸流の分家で、二世五郎次郎正能の後、嫡孫清次郎了能が幼少であったため、二男小左衛門一宗が三世を襲い、後に了能が別家して流儀を興した。このため作法や譜は幸流にきわめて近いが、装飾的な替えの手組みを多く持つところに特色がある。東京名古屋が主要な地盤で、能楽協会には10名の役者が登録されている(2008年6月30日現在)。現宗家は十五世幸清次郎能満。

宗家代々

  • 初世 - 幸清次郎友能
  • 十一世 - 幸清次郎能聴
  • 十二世 - 幸清次郎能忠
    • 十一世の長男。
  • 十三世 - 幸義太郎能和
    • 十二世の女婿・愛吉の長男。
  • 十四世 - 幸圓次郎
    • 十二世の孫。
  • 十五世 - 幸清次郎能満
    • 十四世の長男。

参考文献

  • 『能楽全書』(東京創元社)
  • 『能・狂言事典』(平凡社)
  • 『岩波講座 能・狂言』(岩波書店)
  • 『国史大辞典』(吉川弘文館)