堀あきこ

堀 あきこ(ほり あきこ、1968年 - )は、日本の社会学者、フェミニスト関西大学非常勤講師[1]・人権問題研究室非常勤研究員。日本マンガ学会理事。

経歴

大阪府出身。高校卒業後、服飾関係の専門学校に進学。その後学問に興味を持ち、通信制大学を受講してやおいをテーマに卒業論文を書いた。より広い知見を求めて大学院進学を決意し、大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程を修了(修士号取得)。ジェンダーとセクシュアリティ、視覚文化の研究を専門としている[2]。社会学者になる前は男性向けアダルトゲームシナリオライターをしていた[3]

2017年に神奈川大学で行われた国際BLシンポジウムに『女はポルノを読む』を著した守如子と共に登壇した[4]

2020年2月24日、同志社大学で開かれたシンポジウム「フェミ科研費裁判から考える『表現の自由』と『学問の自由』」に出席した[5]

2020年、守如子と共に『BLの教科書』を著した。同書は有斐閣から出版された[3][6]

思想

性的表現のゾーニングの必要性について言及する一方で、ポルノグラフィの法規制には反対の考えを示しており、性器をモザイクでぼかす必要もないと述べている[7]

トランス女性を含むトランスジェンダーの人権を重視しており、Twitter上の反トランス言説を批判している[8]

著書

参考文献

  1. ^ “BLの教科書 堀あきこ、守如子(もり・なおこ)編”. 東京新聞 (2020年8月30日). 2023年10月28日閲覧。
  2. ^ “BLテーマに2つの展覧会 ピュアな「好き」の50年史”. 日本経済新聞 (2023年7月3日). 2023年10月28日閲覧。
  3. ^ a b “「BLの教科書」が有斐閣から出た理由 世界に誇る「学問としての蓄積」とは”. 朝日新聞社 (2020年3月24日). 2023年10月28日閲覧。
  4. ^ “日本のボーイズラブ研究を1冊に! 『BLの教科書』が目指したこととは?【前篇】”. GQ JAPAN (2020年10月30日). 2023年10月28日閲覧。
  5. ^ “フェミ科研費裁判提訴1年で集い”. しんぶん赤旗 (2020年2月26日). 2023年10月28日閲覧。
  6. ^ “あの「有斐閣」から出版された「BLの教科書」の編者、堀あきこさんに聞く ボーイズラブを研究する意味”. 弁護士ドットコム (2020年9月2日). 2023年10月28日閲覧。
  7. ^ “性表現の規制をフェミニストは求めていない 堀あきこさんインタビュー”. サイゾー (2020年3月24日). 2023年10月28日閲覧。
  8. ^ “トランスジェンダーとフェミニズム ツイッターの惨状に対して研究者ができること”. サイゾー (2019年1月15日). 2023年10月28日閲覧。

外部リンク