ユッカマウンテン放射性廃棄物処分場

計画図

ユッカマウンテン放射性廃棄物処分場(ユッカマウンテンほうしゃせいはいきぶつしょぶんじょう、英語: Yucca Mountain nuclear waste repository は、アメリカ合衆国ネバダ州ユッカマウンテン(en:Yucca Mountain)に計画されていた、高レベル放射性廃棄物の埋設処分施設である。

概要

ユッカマウンテンはラスベガスの北西約160kmに位置する、砂漠地帯の凝灰岩質の土地である。ナイ郡 (ネバダ州)に属する連邦政府所有地であり、ネバダ核実験場の南西部に隣接している[1][2]

この地が1987年に高レベル放射性廃棄物処分場の唯一の候補地と決定されて以来、約90億ドルの費用をかけて建設が進められてきたが、2009年バラク・オバマ政権は計画中止を決定。これにより同国の使用済み核燃料の最終的な行き場所のあてがなくなり、さまざまな代替案が検討されている[3][4]

脚注

  1. ^ ATOMICA米国における放射性廃棄物処理・処分の現状 (05-01-03-27)
  2. ^ ATOMICAユッカマウンテン処分場の調査状況(2003年)(14-04-01-14)
  3. ^ 公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター「諸外国での高レベル放射性廃棄物処分 米国」
  4. ^ M. L. ウォルド「どこへいく放射性廃棄物 ユッカマウンテンを捨てた米国政策の行方」日経サイエンス、2010年2月号

関連項目

  • ネバダ州#インディアン部族
  • GODZILLA ゴジラ:現実と異なり核廃棄物処理場として計画通り稼働しており、作中では冬眠状態のメスのMUTOの卵が保管されていた。物語中盤で軍の調査隊が向かうも寸でのタイミングでMUTOは羽化し、保管されていた処理場の区画を破壊してラスベガスに向かっている。
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