マルガリータ・ドロビアツコ

マルガリータ・ドロビアツコ
Margarita DROBIAZKO
フィギュアスケート選手
生誕 (1971-12-21) 1971年12月21日(52歳)
モスクワ
身長 170 cm
選手情報
パートナー ポヴィラス・ヴァナガス
引退 2002年,2006年
ISUパーソナルベストスコア
ダンス196.182006欧州選手権
CD38.342006欧州選手権
OD59.602006世界選手権
FD100.892006欧州選手権
獲得メダル
フィギュアスケート
世界選手権
2000 ニース アイスダンス
欧州選手権
2000 ウィーン アイスダンス
2006 リヨン アイスダンス
グランプリファイナル
1999/2000 リヨン アイスダンス
2000/01 東京 アイスダンス
2001/02 キッチナー アイスダンス

マルガリータ・ドロビアツコ(Margarita Drobiazko、1971年12月21日 - )は、モスクワ生まれリトアニア出身の女性フィギュアスケート(アイスダンス)選手。パートナーは夫でもあるポヴィラス・ヴァナガス

2000年世界フィギュアスケート選手権3位。1992年アルベールビルオリンピックから2006年トリノオリンピックまでオリンピック5大会連続アイスダンスリトアニア代表。パートナーのヴァナガスと共にフィギュアスケートの歴史上唯一5度のオリンピックに出場した選手である。

経歴

1971年12月21日、ロシアのモスクワに生まれ6歳のころにスケートを始めた。オレグ・グラニオノフとのカップルを経て1990年にポヴィラス・ヴァナガスとカップル結成した。

1992年、いずれも初出場であった欧州選手権は15位、アルベールビルオリンピックでは16位、世界選手権は17位に終わる。2度目のオリンピックとなった1994年リレハンメルオリンピックでは前回より順位を上げ12位となる。

1995-1996年シーズンからISUグランプリシリーズ(当時の名称はISUチャンピオンシリーズ)に参戦を果たし、また初開催となったスケートイスラエルでは優勝を飾った。3度目のオリンピックとなった1998年長野オリンピックでは8位だったものの、同年の欧州選手権では自己最高位の6位入賞を果たした。翌1998-1999年シーズン、スケートカナダネイションズ杯NHK杯で3大会連続で表彰台に上り、グランプリファイナルに進出を果たした。1999-2000年シーズンにはスケートカナダでISUグランプリシリーズ初優勝を飾り、グランプリファイナル2000年欧州選手権および2000年世界選手権でそれぞれ3位となり、リトアニア選手として初めてメダルを獲得した。この実績により、リトアニアの国家勲章であるリトアニア大公ゲディミナス勲章を受勲した。同年6月、パートナーでもあるポヴィラス・ヴァナガスと結婚。

4度目のオリンピックとなった2002年ソルトレイクシティオリンピックでは5位入賞に留まり、メダル獲得は叶わなかった。直後にアマチュア引退し、プロスケーターとして活動を始める。

2005-2006年シーズンにアマチュア復帰。トリノオリンピックに出場したが、7位に留まった。2006年世界選手権後、再びアマチュア引退し現在はプロとして活動している。

現役時代は強気の発言で有名で、2002年ソルトレイクシティオリンピックで「イタリアとカナダのペアは転倒したのに、自分達より順位が上なのはおかしい」と発言したり、2002年で世界選手権で4位となった時は涙ながらに抗議した。他の20組の選手も「リトアニア組が3位である」という署名運動を起こすまでの騒ぎとなった[1]。しかし、この時期スケート技術が以前と比べ荒くなっていた、逆に3位のチームはコーチを替え昨年と比べエッジワークが上達していたとのジャッジの意見もあった。

2022年ロシアのウクライナ侵攻中に、パートナーのヴァナガスとタチアナ・ナフカが主催したモスクワでのアイスショー「白鳥の湖」に出演。同年8月10日、このことを理由としてリトアニア政府はドロビアスコとヴァナガスからリトアニア大公ゲディミナス勲章と市民権を剥奪した[2][3][4]

主な戦績

大会/年 91-92 92-93 93-94 94-95 95-96 96-97 97-98 98-99 99-00 00-01 01-02 05-06
オリンピック 16 12 8 5 7
世界選手権 17 13 9 12 8 10 8 6 3 5 4 4
欧州選手権 15 11 11 11 6 8 6 5 3 4 4 3
GPファイナル 4 3 3 3
GPスケートアメリカ 2 3
GPスケートカナダ 8 4 4 2 1
GPネイションズ杯 5 5 2
GPラリック杯 3 3 3
GPNHK杯 4 3 3 2 2
KSM 1
スケートイスラエル 1 1
ネーベルホルン杯 2

詳細

2005-2006 シーズン
開催日 大会名 CD OD FD 結果
2006年3月20日-26日 2006年世界フィギュアスケート選手権カルガリー 5
36.52
5
59.6
2
99.75
4
195.87
2006年2月10日-26日 トリノオリンピックトリノ 8
35.23
8
52.79
6
95.19
7
183.21
2006年1月16日-22日 2006年ヨーロッパフィギュアスケート選手権リヨン 2
38.34
5
56.95
2
100.89
3
196.18
2005年10月12日-16日 カールシェーファーメモリアルウィーン 1
36.63
1
56.29
1
91.3
1
184.22
2005年9月29日-10月2日 ネーベルホルン杯(オベルシュトドルフ) 2
34.77
2
55.32
1
92.1
2
182.19

脚注

  1. ^ 20組の選手が採点に抗議/アイスダンスで 2002/03/23 四国新聞社
  2. ^ ドロビアスコは1993年にリトアニア市民権を付与されていた。
  3. ^ “Самую титулованную фигуристку Литвы лишают паспорта из-за шоу Навки” (ロシア語). www.sportmk.ru (2022年8月9日). 2022年11月8日閲覧。
  4. ^ “Lithuanian Figure Skaters Lose State Award After Taking Part In Event In Russia” (英語). RadioFreeEurope/RadioLiberty (2022年8月10日). 2022年11月8日閲覧。

外部リンク

  • 国際スケート連盟によるマルガリータ・ドロビアツコ & ポヴィラス・ヴァナガスのバイオグラフィー(英語)
  • マルガリータ・ドロビアツコ - Olympedia(英語) ウィキデータを編集
  • 公式サイト

1973: ルイーズ・ソーパー(Louise Soper) & バリー・ソーパー(Barry Soper)  1974: イリーナ・モイセーワ & アンドレイ・ミネンコフ  1975-1976: ナタリア・リニチュク & ゲンナジー・カルポノソフ  1977: ジャネット・トンプソン(英語版) & ウォーレン・マクスウェル(英語版)  1978: レゲーツィ・クリスチナ & アンドラーシュ・シャライ  1979: (非開催)  1980: ジュディ・ブルムバーグ(英語版) & マイケル・セイバート(英語版)  1981: キャロル・フォックス(英語版) & リチャード・ダリー(英語版)  1982: エリザ・スピッツ(英語版) & スコット・グレゴリー(英語版)  1983: トレイシー・ウィルソン & ロバート・マッコール  1984: オリガ・ボロジンスカヤ(ロシア語版、英語版) & アレクサンドル・スビニン(ロシア語版、英語版)  1985: レネー・ロカ & ドナルド・アデア(英語版)  1986: ナタリア・アンネンコ & ゲンリフ・スレテンスキー  1987: トレイシー・ウィルソン & ロバート・マッコール  1988: ナタリア・アンネンコ & ゲンリフ・スレテンスキー  1989: スザンヌ・セマニック(英語版) & ロン・クラベット(英語版)  1990: ジャクリーン・ペトル(英語版) & マーク・ジャノシャーク(英語版)  1991: ステファニア・カレガーリ & パスカーレ・カメレンゴ  1992: スザンナ・ラハカモ & ペトリ・コッコ  1993: ソフィー・モニオット & パスカル・ラヴァンシー  1994-1998: シェイ=リーン・ボーン & ヴィクター・クラーツ  1999: マルガリータ・ドロビアツコ & ポヴィラス・ヴァナガス  2000: マリナ・アニシナ & グウェンダル・ペーゼラ  2001: シェイ=リーン・ボーン & ヴィクター・クラーツ  2002: エレーナ・グルシナ & ルスラン・ゴンチャロフ  2003: タチアナ・ナフカ & ロマン・コストマロフ  2004: アルベナ・デンコヴァ & マキシム・スタビスキー  2005-2006: マリー=フランス・デュブレイユ & パトリス・ローゾン  2007: テッサ・ヴァーチュ & スコット・モイア  2008: メリル・デイヴィス & チャーリー・ホワイト  2009: テッサ・ヴァーチュ & スコット・モイア  2010: ヴァネッサ・クローン & ポール・ポワリエ  2011-2013: テッサ・ヴァーチュ & スコット・モイア  2014-2015: ケイトリン・ウィーバー & アンドリュー・ポジェ  2016-2017: テッサ・ヴァーチュ & スコット・モイア  2018: マディソン・ハベル & ザカリー・ダナヒュー  2019: パイパー・ギレス & ポール・ポワリエ  2020: 非開催  2021−23: パイパー・ギレス & ポール・ポワリエ ※数字は大会開催年

名称の変遷: スケートカナダ(1973年-現在) / ISUグランプリシリーズ スケートカナダ(1995年-現在)
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