ブロンテ姉妹 (映画)

ブロンテ姉妹
Les Sœurs Brontë
監督 アンドレ・テシネ
脚本 パスカル・ボニゼール
ジャン・グリュオー(フランス語版)
アンドレ・テシネ
製作 イヴ・ガセール
イヴ・ペイロ
クラウス・ヘルヴィッヒ
製作総指揮 アラン・サルド
出演者 イザベル・アジャーニ
マリー=フランス・ピジェ
イザベル・ユペール
パスカル・グレゴリー
音楽 フィリップ・サルド(編曲)
ジョアキーノ・ロッシーニ(オペラ『タンクレーディ』序曲/ネヴィル・マリナー指揮、フィリップス音源)
ロベルト・シューマン(『ファウストの情景より』/ソプラノ:エリザベス・ハーウッド)
撮影 ブリュノ・ニュイッテン
編集 クローディーヌ・メルラン(フランス語版)
製作会社 Action Films
フランス3
ゴーモン
配給 フランスの旗 ゴーモン
日本の旗 パシッフィック・シネマ・ジャパン
公開 フランスの旗 1979年5月9日
日本の旗 1988年2月6日
上映時間 120分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
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ブロンテ姉妹』(ブロンテしまい、フランス語原題:Les Sœurs Brontë)は、1979年フランス伝記映画。 監督はアンドレ・テシネ、出演はイザベル・アジャーニマリー=フランス・ピジェイザベル・ユペールなど。 19世紀イギリスの小説家ブロンテ3姉妹シャーロットエミリーアン)の生涯を史実に忠実に[1]描いている。ただし、台詞は全てフランス語である。

ストーリー

物語の開始時点でブロンテ家の長女マリアと次女エリザベスは既に亡くなっており、2人の妹であるシャーロット、エミリー、アンの3姉妹が教師になっている(エミリーは教師を辞めて家事手伝い)。シャーロットは野薔薇を愛でるが、エミリーはその側の柊を愛でた[注 1]。その後、シャーロットがカラー・ベルという男性の筆名で出した『ジェイン・エア』がロンドンで出版され大評判をとる。次いでエミリーとアンの作品も出版され話題を呼ぶが、女性の権利が認められない時代のため、混乱も招く。

唯一の男兄弟であるブランウェルは、家庭教師をしていた少年の母親である人妻リディア・ロビンソンとの恋に破れ、自暴自棄になった末に衰弱死する。さらにエミリーとアンが病で相次いで亡くなり、一人残ったシャーロットが流行作家となり、結婚したシャーロットはふとその淋しさが胸を打つ。ブランウェル、エミリー、アンを偲ぶところで映画は幕を閉じる。

キャスト

音楽

フィリップ・サルドはオリジナル・スコアは作曲せず、シューマンショパンなどのクラシックの楽曲を編曲している。終盤のオペラ鑑賞の場面では、ロッシーニのオペラ・セリア『タンクレーディ』の序曲が流れるが、当時レコードがリリースされて間もないネヴィル・マリナー指揮『ロッシーニ序曲集』からの音源を借用している。

トリビア

19世紀イギリスの作家ウィリアム・メイクピース・サッカレーを演じているロラン・バルトは俳優ではなく、フランスの著名な哲学者で批評家である。これはバルトが唯一俳優として映画出演した貴重な作品となった。

注釈

  1. ^ 最後にも詠まれる詩はエミリーの「恋愛と友情」(Love and Friendship)である。

出典

  1. ^ “ブロンテ姉妹”. allcinema. 2013年12月30日閲覧。

関連項目

外部リンク

ブロンテ姉妹 (Brontë sisters)
シャーロット・ブロンテ
ジェーン・エア
(1847)

翻案作品

  • ジェーン・エア (1943年の映画)
  • 私はゾンビと歩いた!(1943年の映画)
  • ジェーン・エア (1970年の映画)
  • ジェイン・エア (1983年のテレビドラマ)
  • ジェイン・エア (1996年の映画)
  • ジェイン・エア (2006年のテレビドラマ)
  • ジェーン・エア (2011年の映画)
  • サルガッソーの広い海
  • 『シャーリー』 (1849)
  • 『ヴィレット』 (1853)
  • 『教授』 (1857)
エミリー・ブロンテ
嵐が丘
(1847)

翻案作品

  • 嵐が丘 (1939年の映画)
  • 嵐が丘 (1953年の映画)
  • 嵐が丘 (1970年の映画)
  • 嵐が丘 (1986年の映画)
  • 愛の嵐 (1986年のテレビドラマ)
  • 嵐が丘 (1988年の映画)
  • 嵐が丘 (1992年の映画)
  • 新・愛の嵐
  • 嵐が丘 (2009年のテレビドラマ)
  • 嵐が丘 (2011年の映画)
  • 嵐が丘 (宝塚歌劇)
  • 嵐が丘 (戯曲)
  • 嵐が丘 (ケイト・ブッシュの曲)
  • 嵐ヶ丘 (ALI PROJECTの曲)
アン・ブロンテ
『ワイルドフェル・
ホールの住人』
(1848)

翻案作品

  • ワイルドフェル屋敷の人々 (1968年のテレビドラマ)
  • ワイルドフェル屋敷の人々 (1996年のテレビドラマ)
  • 『アグネス・グレイ』 (1847)
共作
  • 詩集(カラー、エリス、アクトン・ベル名義) (1846)
関連項目
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