ゲンナディ聖書

ゲンナディ聖書

ゲンナディ聖書ロシア語: Геннадиевская Библия, 英語: Gennady Bible)は、1499年に、ノヴゴロド大主教ゲンナディによって初めて一冊のコデックスにまとめられた教会スラヴ語訳聖書である。

それまでにも教会スラヴ語訳聖書は古代スラヴ語でキュリロスとメトディオスによるモラヴィア伝道以来翻訳が行われ、これはスラヴ系諸族の正教会で使われていたが、東ローマ帝国(ビザンティン)における当時の方法と同様に、モーセ五書(もしくは旧約八書[1])、列王記箴言などの教訓、預言書聖詠福音経使徒経など、それぞれに分けられた分冊形式のものしかなかった。

聖書全書(旧約新約)の教会スラブ語訳聖書は、1581年の『オストロク聖書』を待つことになる。

脚注

  1. ^ 旧約八書…創世記出エジプト記レビ記民数記申命記ヨシュア記士師記ルツ記。出典:聖書各巻一覧および各奉神礼書(日本正教会公式サイト)

関連項目

出典・外部リンク

  • Sainted Gennadii, Archbishop of Novgorod - ロシア正教会・至聖三者教会内ページ (英語)
  • §12. ГЕННАДИЕВСКАЯ БИБЛИЯ - ゲンナディエフスカヤ・ビブリヤ(ゲンナディ聖書)について。(ロシア語)