オリエンタル・マグネチック・イエロー

曖昧さ回避 OMY」はこの項目へ転送されています。鉄道サインシステムにおけるJRスリーレターコード、「OMY」については「大宮駅 (埼玉県)」をご覧ください。

オリエンタル・マグネチック・イエロー(Oriental Magnetic Yellow / OMY)は、ゲーム音楽作曲者たちで結成された、テクノと呼ばれる音楽を演奏する日本の音楽グループである。

概要

メンバーは当時ナムコに勤務していた、細野江晴臣(細江慎治)、佐野本龍一(佐野信義)、相原隆幸宏(相原隆行)、佐々武秀樹(佐々木宏人)の4人。彼らの音楽はしばしば「YMOパロディオマージュ」と呼ばれることもある。

1994年トルバドールレコードより発売された1stアルバム(メジャーリリース時は2ndアルバム)『SONIC SKATE SURVEYOR』は、YMOをモチーフにしたオリジナル楽曲を収録していたが、2ndアルバム(メジャーリリース時は1stアルバム)『ORIENTAL MAGNETIC YELLOW』からは、YMOのオリジナル楽曲のメロディやアレンジをパロディにした楽曲を収録している。

演奏面では本家ではシーケンサーはタンス(モーグ・シンセサイザー)を使用していたが、OMYではタンスと箪笥をかけて「noog」と書かれた箪笥が置かれている。その代わりに音はノートパソコンで演奏されている。ボーカルは本家のようなドラムと兼任して歌うのではなく、キーボードの佐野本が歌う形になっている。

1996年ポニー・キャニオンサイトロン・レーベルよりメジャー・デビューし、すでに発売されていた自主レーベルからのアルバムが全国流通となった。また、ゲームサウンドクリエイターが参加したということで、発売ごとに『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)のゲームミュージックコーナーでも紹介されていた。1997年6月21日には、本家の「ウィンター・ライヴ1981」に対抗するように「サマー・ライヴ」を渋谷ON AIR EASTで開催。

2001年にアルバム『弱気なぼくら / NERVOUS』を発売して以降は主だった活動をしていない(「閑散」した)。

2010年7月頃、Twitter上でメンバー達が再び交流し、複数人で新たに楽曲が作られTwitter等のアカウントも作成されるなどの動きを見せていたが、立ち消えになっている。

BGMにYMOの「RYDEEN」を使用していたアーケードゲームスーパーロコモーティブ』が2022年10月27日発売のメガドライブ ミニ2に移植された際、BGMがOMYの「RYZEEN」に差し替えられることが発表された。

結成30周年となる2024年、長らく廃盤状態であった6作品がCASSETRONレーベルより3月20日に再発売された。すべての楽曲が細江慎治の手によってリマスタリングされている。

また、3月24日にディスクユニオンROCK in TOKYOで行われた再発記念イベント内で、再始動が宣言された[1]

ディスコグラフィ

  リリース タイトル 規格 レーベル 規格品番 収録曲 備考
1 1994年8月
1997年1月18日(再発)
SONIC SKATE SURVAYOR 12cmCD トルバドールレコード
ポニーキャニオン(再発)
TTRC-8
PCCB-243(再発)
  1. VOLLEY
  2. MUD MORNING
  3. PUNISHMENT
  4. EAST WEST
  5. GAIA TERMINATION
  6. FAMILY PLANS
  7. RADIOACTIVE
  8. MISS
  9. LOUGE
  10. 1,000 KNIGHTS
タイトルおよびジャケットは『SOLID STATE SURVIVOR』のパロディだが内容はオリジナル色が強い。
2 1995年8月
1996年12月16日(再発)
ORIENTAL MAGNETIC YELLOW 12cmCD トルバドールレコード
ポニーキャニオン(再発)
TTRC-10
PCCB-235(再発)
  1. ARCADE GAME
  2. FIBER CRACKER
  3. NAMOON
  4. MAGNETIC YELLOW(SHANG POO)
  5. LA FEMME BLONDINE
  6. GOOD PIERROT
  7. TECHNOPOLISH
  8. RYZEEN
  9. SOMNIFEROUS
  10. BEYOND THE MUSCLE
  11. GAY STRIPPER
  12. CAFETERIA
  13. SONIC SKATE SURVEYOR
前半6曲は『YELLOW MAGIC ORCHESTRA』、後半7曲は『SOLID STATE SURVIVOR』収録曲のパロディ。
3 1996年8月
1997年2月21日(再発)
×0BREEDS 養殖 12cmCD トルバドールレコード
ポニーキャニオン(再発)
TTRC-15
PCCB-246(再発)
  1. Jingle "O.M.Y."
  2. Rice Age
  3. Tighten nap
  4. Cetaceans of saizance
  5. MaruhiPLAY's
  6. Shang poo
  7. Ryzeen
  8. Beyond the mustle
  9. Gay stripper
  10. Sonic skate surveyor
  11. Technopolish
  12. Fiber cracker
前半5曲(BREEDING SIDE)は『×∞MULTIPLIES 増殖』収録曲のパロディ、後半7曲(PERSONAL PLEASURE SIDE)は『PUBLIC PRESSURE』をパロディ化したライブ収録であり、そのためギタートラックがミュートされている。インディーズ盤には「OMY」と赤いスタンプの押された段ボール片が封入されていた。
4 1997年6月18日 TECHNODERUCK 12cmCD サイトロン・レーベル PCCB-265
  1. ガム(PURE GUM)
  2. 新箪笥(NEUE TANS)
  3. 回覧(CIRCULATION)
  4. ハッピー音頭(HAPPY ONDO)
  5. 京浜音楽(KEIHIN MUSIC)
  6. 漁火(FISHING LIGHT IN DARKNESS)
  7. 税金(DUE)
  8. 退職(TAISHOKU)
  9. 手探り(GROPE)
  10. ムール(MOOL)
『BGM』および『TECHNODELIC』収録曲のパロディ。『BGM』の楽曲は3曲に留まっている。
5 1999年9月17日 O.M.Y. SOLO WORKS 12cmCD サイトロン・デジタルコンテンツ PCCB-392
  1. おにのパンツ
  2. SPOKES MEN
  3. HACHI
  4. PHOTON SEE
  5. ぼくのかつら
  6. PILOT IN LAOS
  7. DRIP DRY ICE
  8. DISASSEMBLE LAB
  9. FOOL COLOR WALKER
  10. 次世代機-閉めろフタ-
  11. RELATIVE EGO DANCE
  12. COSMETIC THIRTY
YMOメンバー(細野晴臣坂本龍一高橋幸宏)のソロ発表曲のパロディが中心。
ただし細野のソロアルバム『フィルハーモニー』収録の「フニクリ・フニクラ」だけは、演奏を完全コピー・メロディーもそのままで「おにのパンツ」と題し、日本で広く知られる替え歌が歌われている。
5 1999年9月17日 弱気なぼくら/NERVOUS 12cmCD サイトロン・デジタルコンテンツ SCDC-81
  1. 僕に、胸キュソ。(弱気なバカザンス)
  2. CIRCUS
  3. ¥楽
  4. TORTOISE LIVE
  5. 蚕 KAI-KO
  6. Vimbo
  7. The Ratmen
  8. Japanese Wrestlers
  9. 異論反論 I've Got An Objection Myself
  10. Widows on the Ground
  11. She-Loses
  12. Retrospective
前半5曲(from 弱気なぼくら)は『浮気なぼくら』、後半7曲(from NERVOUS)は『SERVICE』収録曲のパロディ。ラストにはS.E.T.コントのパロディも収録。

2024年3月20日に、全作品がCASSETRONレーベルから再発された(規格品番:CTN-30~35)。

なお、CDに収録されていない楽曲として「上を向いて歩こう」のカヴァーが存在する。細江慎治のYouTubeチャンネルにてミュージックビデオが公開されている[2]

関連項目

  • クラビア - Clavia Nord Lead(バーチャルアナログシンセサイザー)
  • シンセベース

脚注

  1. ^ “【ROCK in TOKYO】3/24(日)O.M.Y. リリース記念トークショー&サイン会開催!”. diskunion ROCK in TOKYO (2024年3月24日). 2024年3月24日閲覧。
  2. ^ 上を向いて歩こう cover / O.M.Y - Hosoe Shinji - YouTube

外部リンク

  • Oriental Magnetic Yellow (Oriental-Magnetic-Yellow-181530335231254) - Facebook
  • Oriental Magnetic Yellow - Tumblr
  • SuperSweep 細江のサイト
  • STUDIO CARNAVAL 相原のサイト
  • This is Oriental.Magnatic.Yellow HomePage - トルバドールレコード[リンク切れ]
  • OMYsite | We are OMY!! Aha~ha~ Wake Up Plz!!! - ファンサイト[リンク切れ]
細野晴臣 - 高橋幸宏 - 坂本龍一
サポートメンバー:矢野顕子 - 渡辺香津美 - 大村憲司 - 松武秀樹 - 橋本一子 - 藤本敦夫 - 鮎川誠 - 藤井丈司 - デヴィッド・パーマー - GOH HOTODA - クリスチャン・フェネス - 高田漣 - 高野寛 - 権藤知彦 - 小山田圭吾
作詞家:クリス・モズデル - ピーター・バラカン - 松本隆
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アルバム
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BOX
映画
楽曲
ツアー
メンバーの関連項目
シングル
オリジナル・アルバム
ライブ・アルバム
  • あめりか / Hosono Haruomi Live in US 2019
ベスト・アルバム
  • ベスト12
  • アーリー細野晴臣
  • The Best Instrumental Music Of Haruomi Hosono Calm
  • 決定版 細野晴臣ベスト・セレクション
  • ベスト15
  • Harry Up Hosono
  • Hosono Haruomi Compiled By
リミックス・アルバム
  • HARUOMI HOSONO IN THE '90S
  • Mental Sports Mixes
  • JADO KEN ISHII
  • InDo
  • MIX FORM
サウンドトラック
ボックスセット
  • Hosono Box 1969-2000
  • モナド・ボックス
  • HARRY HOSONO CROWN YEARS 1974-1977
コンピレーション
  • PACIFIC
  • エーゲ海 (the AEGEAN SEA)
参加・プロデュースユニット
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